お茶の栽培についての講義についてまとめていきます。
お茶が一年でどうなっていくかをざっくりとまとめました。
よろしくお願いいたします。
お茶の一年予定
テキストの茶の栽培と製造というところに、お茶の一年が載っております。
真冬、今の状態(1月26日講義)では、茶園にはもちろん新しい芽は何もありません。
「親葉」という太い大きな葉っぱだけで、本当の「親子」の「親」なんです。
だから茶園を遠くから見ると、なんか黒っぽいとか、青黒っぽい感じで親葉だけなんです。
3月の下旬ぐらいから芽がだんだん大きくなって、5月の上旬ぐらいになりますと、これは刈った後ですけど、だいたいこれぐらい。
例えば5月上旬の刈る時にはこれが芯として5、6枚となっています。
さらっとお茶の1年について。
1番茶とは
3月の下旬から4月ごろから、だんだん芯から、一芯一葉、二葉とだんだん葉が増えていきます。
一芯五葉か六葉かっていうところ5月の上旬ぐらいになりますと、葉が増えるのは止まります。
7、8、9、10と増えていくってわけじゃなくて、5、6枚までいくと、葉が増えるのは止まって、止まると今度どうなるかって言うと、だんだん硬くなっていきます。
葉が増えるのが止まった時を、さっき「出開き」って言ってましたけども。
それが茶園全体の70%ぐらいになった時に、ちょうど刈りどころと言いますか。
刈るちょうど一瞬っと言いますか、それ以上、例えば9割とか、葉が増えてくのが止まっているのが茶園の9割以上とかになってくると、刈り遅れみたいな感じになります。
このように摘み取るとなくなるわけですね。
2番茶とは
当然この芽が。この後どうなるかっていうと、摘み取ってから17、8日経つと、また芽がだんだん出てきます。
さっきの話にもあったように、5日で一葉ぐらい葉が増えていきます。
そうすると、例えばですけど、5月の10日に一番茶を摘み取ったとしたら、6月の25日でだいたい45日ぐらい経つわけです。
その頃に、また成長していきます。
6月の25日ぐらいに。
一番茶を摘み取ってから、42日~45日くらい経った時が、ちょうど二番茶の摘採のいい時期になります。
一番茶摘み取って45日ぐらいで、摘み取ると結局またこのような状態になるわけです。
お茶を摘み取るときに、ちょっと濃い葉っぱ、(親葉)まで製品に入ってしまうと製品が悪くなります。
親葉の層よりか、例えば(乗用の)機械映っていましたけど、5mmぐらい上げて一番茶でも二番茶でも刈ります。
整枝(ならし)について
一番茶、二番茶を刈ると、だんだん5mmずつ上げて刈る。
(都度)1cmぐらい上がることになります。
ということを毎年繰り返していくと、だんだん茶の木が高くなっていきます。
二番茶を摘み取ったら、摘み取った面から下に向けて、5cm~10cmくらい葉っぱを落とします。
補足:茶の成長速度は凄い!
そうすると、この親葉がなくなるので、どちらかというと木ばっかりになる。
遠くから見ると茶園が赤っぽく見えるみたいな感じになる。
そうやって木ばっかりになって葉っぱがない状態でも、7月の下旬ぐらいになるとまた芽が出てきます。
また一芯五、六葉までは成長します。
一芯五、六葉になって8月の末ぐらいに葉が増えるのが5、6枚で止まると、それは木だけの状態で芽が出てくるわけなので、それが親になります。
木だけの状態から出てくるもので、それが親になって、それで9月の上旬ぐらいに、また芽が一芯とか出てきます。
だんだん10月入るまでの間にまた芽が5、6枚つきます。
ですので、新芽が出てくるのは一番最初の一番茶の時、二番茶の時、それから7月の下旬が3回目なので三番茶、9月の上旬からが四番茶と、年に4回お茶の芽は出てくるということです。
4回人生があるようなものです。
そのうち一番茶と二番茶と秋番茶は収穫しますが、二番茶後の木だけになったやつは、それを親にするために、三番茶は摘み取らない。
補足:これは東海地方のやり方です。九州行くともっと温度が高いので、違うことにはなってます。
茶は永遠作物
米だと4月の下旬ぐらいに苗植えて、8月か9月に収穫すると、それで終わりですけども、お茶は永遠作物ですので、苗を植えて摘採までに、つまり初めて摘み取るまでに4年。
安定収入、まともな大人の茶園になるのに7年~10年。そして経済的寿命と言って、木も年をとれば弱くなりますので、だいたい30年~50年経ったら、「改植」と言って植え替える時期になるわけです。
改植するのはユンボでひっくり返さなきゃならないので大変!
ちなみに自動で植える機械もあります。
これ凄すぎます!!
植えた時は、鉛筆みたいな感じです。
3月下旬ぐらいに植えるんですけど。
一応植えた年でも芽は出てきます。
一年経って翌年の3月ぐらいに、一旦、地面から15cm~20cmぐらい落としてもやっぱり芽は出てきます。
結構お茶ってよく育ちます。
5年目になると、人が歩くのがちょっと歩きにくいかなってぐらい。
お茶って、割とちゃんと栽培すれば早く育つという感じですね。