下記の論文を要約しました。
https://www.nature.com/articles/42381
いくつかの疫学研究により、緑茶の摂取がヒトの癌の予防に役立つことが示されている。
動物モデルでは緑茶により乳がんや前立腺癌が抑制されるが、黒茶ではその効果は認められていない。黒茶を煎じるとポリフェノールの一つであるカテキンが酸化されその有用な効果を減弱させる。
分子モデルを用いた研究の結果、緑茶主成分のカテキンの一つである没食子酸エピガロカテキン(エピガロカテキン-3-ガレート: EGCG)が、癌の成長に重要な役割を果たす酵素 ウロキナーゼの働きを妨げることが明らかとなった。