日本茶アドバイザー茶の貯蔵と梱包についてまとめました。
美味しいお茶に欠かせない貯蔵と梱包の方法。
正しい管理の仕方を書いていきます。
茶の貯蔵と包装
茶の貯蔵について一般家庭、家の話ですけども、インストラクターする時に必ず言います。
茶の変質、水分、温度、炭素、光線、紫外線に当たると影響されて、変質、つまり変わってしまいます。
酸化が進んで茶の色や香味の劣化に繋がります。
茶の常温保存
普通はお茶を小売店で買うと、移り香に気をつけてとか書いてあって、必ず冷凍保存せよと書いてあります。
補足:移り香とはある物に伝わって残っている、他のものの香り。
普通にお茶を買うと。
一応常温保存で良いと前提では書いてはあります。
低温したりした方が長持ちはするわけですけど、プラス置換貯蔵とか脱酸素剤封入貯蔵とか真空包装の貯蔵とかがありまして、茶の包装として外装、内装です。
茶の低温貯蔵
これは冷蔵庫の中ではなくて、冷蔵庫と外の間という感じです。
冷蔵予備室の一角の中に本当の冷蔵庫になってまして、人は入らなくて、機械とかコンピューターが出してきてという感じでになります。
よほどこの中が冷たくて人が入るのは無理という感じです。
例えばビール瓶でもそうですが、冷蔵庫から出すと表面に露が出たりします。
冷蔵庫から出したら、予備室かどこかに一旦置いてということです。
茶の窒素ガス置換貯蔵
窒素ガス置換貯蔵の茶を入れる機械をお茶の袋を置いてパタンと閉じます。
窒素ガス置換貯蔵は窒素ガスのガスボンベを使います。
ほぼぺちゃっと(ぺっちゃんこ)してます。
普通、大気中には酸素が2割と窒素が8割くらいと窒素ガスと言ったら、入れたら元の状態に戻るんじゃないかと思うんですが、空気を抜いて、窒素ガスを入れるのはこれくらいです。
元の状態に戻るくらい窒素ガスを入れることはあまりありません。
窒素ガスを入れてもほぼぺちゃっとしてる。
窒素ガス置換貯蔵というのは空気を抜いて窒素ガスを入れる、ただ見た目はもうほとんど新品に近い感じです。
茶の真空包装
真空包装だと窒素ガス置換のあと真空にするんですけど、あんまり真空にしちゃうと袋なんかは、お茶そのものが、袋を突き破ってしまう可能性もあります。
そういう意味では真空包装は注意が必要です。
ただ容器のピンホールに注意すれば品質保持の効果は高いです。
自動機械ではこのような形です。
茶の脱酸素剤封入
脱酸素剤封入ですが、例としてエージレスを取り上げます。
これは一応商品名で、脱酸素剤全体がエージレスというわけではありません。
脱酸素剤、見た目乾燥剤みたいな感じのやつ乾燥剤ではないんですが、そういう感じのやつを入れておくと、脱酸素、つまり徐々に酸素が減っていきます。
なんで減っていくかというと脱酸素剤には鉄とかが鉄粉とかが入っているんですけど、鉄は鉄の柱でも錆びていくという、鉄が酸化して、鉄が空気とくっついているというですかね。
で錆びていくわけです。
だから、そういう鉄が空気を酸素を引き寄せるような力を利用して、鉄粉が酸素を吸収していくので、だんだんと中の酸素が減っていくと。
ですから脱酸素剤を使うと、窒素ガス充填とか真空のこれほどにはなりませんけど割合空気が減ります。
見た目はもうちょっとあれですけど割とぺちゃっとした感じにはなりますね。
簡易的に使われるのですが、長期的な保管では窒素ガスに軍配が上がります。
茶の包装大海
茶の低温保存のところに出した動画にあるものが大海といいます。
包装大海(たいかい)って言うんですけど、だいたい30キロぐらい入っています。
三重県は1袋30キロという決まりがあるそうです。
大きな大海ですけども、紙、ビニール、紙の三十構造になってるこの中にお茶を入れて、縛るんですけどそれが大海ですね。
茶商さんは茶農家さんからの来るお茶はたいがい大海なんですけども、今度自分らが仕上げて仕上げたお茶を発送する時はダンボールに入れて、発送することが多いです。
ということで、荒茶の仕上げ加工についての授業終了します。
今回は本当に長くて難しかったですが、動画見て実物見て一個ずつ潰していこうと思います。