下記の論文を要約しました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0260877418303376

遠心分離による清澄化とそれに続く0,22μm酢酸セルロース膜を通した精密濾過により、緑茶中のポリフェノール液固抽出を最適化するためのパラメータ研究(パラメトリックススタディ)を設計した。

 

パラメトリックススタディ

解析モデルや条件に関わる様々な数値をパラメータとして定義し、パラメータ値を変化させながら繰り返し解析を実行することを指します。

 

最適であった粒度分布(0.15〜0.74 mm)では、未粉砕の葉と比較して総ポリフェノール濃度が14%増加し、その一方で使用した葉の質量は最初の茶葉の61%、最適なポリフェノール抽出条件は、水と茶の比率が20:1 mL /g 、温度80度、抽出時間は60だった。

 

また、逐次清澄化において抽出物の濁度を1197から13NTUに減少させたが、その過程においてポリフェノール濃度は13%までの減少にとどまった。

 

5℃の冷蔵下で30日後、精密濾過の過程で形成されるティークリームは遠心分離による抽出よりも82%少ない結果だった。

 

ティークリーム

煎じた緑茶では温度が下がると濁りが出てきます。これはカテキンやその酸化物がカフェインやプロテイン、ペクチン、金属イオンと接触するとさらに大きな化合物となり沈殿が始まるためです。この冷たい水に解けない沈殿物をティークリームと呼び、香りや色、見た目に影響するため、ティークリームの除去はRTD(ready to drink, すぐ飲めるペットボトル入りの飲料など)の開発において重要なステップです。

 

本研究で用いた逐次清澄化は、ティークリーム生成も少なく、純度の高い抽出物の生産を可能とし、緑茶抽出に適している。