下記の論文を要約しました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0308814618311786

 

脂溶性色素は緑茶の色に大きく影響する。本研究は、可視および近赤外(Vis ‐ NIR)分光法を用いて緑茶中の6種類の脂溶性色素を迅速かつ同時に測定し、その方法を確立させることにある。

 

スペクトルスキャンと色測定のために5種類3グレードの合計135の茶試料を収集し、それらの脂溶性色素含有量を高速液体クロマトグラフィーにより測定した。

 

茶の色は6つの色素と密接に関係していることがわかり、これらの種類とグレードの間で脂溶性色素の含有量に大きな違いがあった。

本研究では単純化されたSPA(successive projections algorithm)を固有の波長の選択に利用したが、重回帰モデルによりSPAは従来のPLS (partial least squares)による波長の選択とほぼ相違ないことがにより認められた。このことは、固有波長の選択がモデルインプットを大幅に単純化しただけでなくデータ安定性も保持しているとういことを意味する。

 

これらの結果は、計量化学(ケモメトリックス)と組み合わせたVis-NIR分光法が緑茶中の脂溶性色素を迅速に 定量するための強力なツールであることを実証した。

 

ケモメトリックス

コンピュータが化学に使われるようになり登場してきた言葉。大量の化学データを統計学的な方法を用いてモデル化することを目的とする。手法としては主成分分析のほか、本論文で用いられている重回帰分析、PLSなどがあり、データ洪水に対応するための便利な手法とされています。