今回はお茶の品種についての話をしていきます。

ほとんどの消費者の方に知られていないのですが、お茶には120種類以上の品種があります。

品種がどのように登録されるか、品種ごとにどのようなものがあるのかということについて説明します。

お茶の品種についての話

皆さん結構お茶の勉強されてるなって思ったのは、ついこの間の時も皆さんの中で、ティーパーティーでどのお茶を選ぼうとかっていう時に、日本茶の図鑑とか持ってらっしゃったんですよね。

 

皆さんすごくお茶に関心があるかと思うんですけど、お茶の品種ってものについて消費者の方の関心が今高まりつつあるっていうのを実感しています。

 

お茶の品種っていうと、お米で言うとコシヒカリとかあきたこまちとかっていう話なんですけども、まだまだ一般的にはそれほど知られていません。

※2019年3月現在お茶の品種は120種類ほどあるとのこと。ソースは静岡県立大学中村先生の講義

 

お茶の登録の方法

大きく2つあって、それは

農林省による命名登録というものと、

種苗化と言って品種を改良した人の権利を保護するための種苗法の登録という、

その2つに分かれています。

 

今、それを併用するようなことになってきている。

その品種なんですけども、以前は品種というものは無くて、在来種というそれぞれの地区で栽培されてたお茶の種類、それが全てだったんです。

 

それが戦後少しずつ変わってきてて、今こちらにありますグラフなんですが、昭和34年ぐらいから、一番下の線が品種茶園の面積です。

三角の印が付いてるのが在来種の茶園です。

ですから、ひし形+三角=四角とこのグラフでは見ます。

 

分かりますか?ひし形+三角=四角。

四角で(100)%ということ。

ですから従来は在来種だったのが、在来種の畑がどんどんどんどん減って現在ではかなり少ない。

 

やぶきた多すぎ問題

それに対して、現在ではほとんどが品種茶園になっているということです。

その品種茶園の中でも丸のグラフですね、丸線。

これがやぶきた品種という茶園の面積になります。

 

やぶきたっていう名前は、皆さんいろいろお聞きになったことはあると思うんです。

お茶の(関心)の中でもやぶきたっていう言葉は聞かれたりとかはすると思います。

 

やぶきた茶っていうのは何かっていうことで、

それは日本で7割近く植わってる優良品種の名前だよっていうことを言える人っていうのは、消費者の中でもあまりいない。

 

やぶきたっていうと、どっかの産地かなとかって思われる方が多いということですが、皆さんはやぶきたという名前はインプットしておいてください。

 

ただ先ほど、現在の茶業の現状のお話をした時に出ましたけども、単品種ですね。

やぶきたがあまりにも日本の茶園の場合多すぎて味が画一的になってきてしまった。

 

近年お茶の需要が伸び悩んでいる原因の一つというということに言われることがあります。

実際にやぶきたっていうのは優秀な品種で、それがたくさん取れて味がよくて、香りがよくて病気にも強い。

 

結構至れり尽くせりな品種なんで、その品種が出てから全国に、寒冷地を除く産地ではやぶきたはたくさん(植わった)ことが、現状では足を引っ張る原因になっていると言われています。

 

変化できないものはお茶だろうと淘汰されるのが世の常なのです。

 

それに対して、最近それへの反省を含めて、たくさん品種を、少しずつやぶきたからそれ以外の品種に替えようっていう動きが出てきているということです。

 

静岡県はやぶきたが9割!

皆さんに資料をお配りしましたけど、その資料の3枚目を開いてください。

これも(県別)にあったとして、1枚目と2枚目に分かれておりますけども、横列にそれぞれの品種の茶園の栽培面積が出てます。

例えば静岡県で言いますと、茶園全体の栽培面積が17,400haになります。

それに対して、やぶきたが15,733haというふうに植えます。

今さっと計算します。

約9割、静岡県の場合はやぶきた品種が植わっているということで、それ以外の品種っていうのは1割しかないということですね。

 

鹿児島はやぶきた品種が少ない希少な県

多くの茶産地は、やはりこういった傾向が強いです。

ただ、例外的にやぶきた品種が低い産地はどこかというと、鹿児島県。

 

鹿児島県の場合は全体の茶園の栽培面積が8,430ですね。

今計算します。

34%、約3分の1(近く)やぶきたが植わっています。

 

なぜ鹿児島がこういう傾向なのかというと、
それは鹿児島が一年で一番最初にお茶が取れるということが原因です。

 

皆さんもいろいろ毎年新茶の時期っていうのは楽しみにされていらっしゃると思うんですけど、新茶っていうのは、早い年(だと)3月末(から出ます)。

 

その最初に出来てくるのは、鹿児島県の屋久島とか種子島なんです。

 

それ以降薩摩半島、大隅半島の南の方からだんだん北上して新茶が出来てくわけなんですが、一年で一番最初にできる年なんで、少しでも早くお茶を作って消費者に届けたいっていうのが、やっぱり生産者が思うことじゃないですか。

なので、やぶきたよりも早くお茶ができる品種、早く成長する品種っていうのを早生品種といいます。

 

早く生きるって書いて「早生品種」っていうんですけども、その早生品種の栽培が積極的に行われた結果、やぶきた率が下がったということになります。

 

ゆたかみどり

その代表的な早生品種が、「ゆたかみどり」っていう品種でして、鹿児島県ではやぶきたに次いで多いんですが、全国的に見てもやぶきたの2番目に日本で栽培されている品種ということが言えます。

さえみどり

それからあと、最近人気が出てきてる品種としては左から6番目の「さえみどり」。

こちらも早生品種で、ゆたかみどりと同じくらい早くできる品種なんですけども、こちらも現在非常に増えております。

それぞれの品種には、それぞれの向き不向きっていうのがあったりとかするし、香りの特徴とか、この品種については今日は特に資料はありません。

インターネットとかでこのへんちょっと調べてみたいと思ったら検索していただくと、大体の品種は調べることはできるので、興味があったら調べていただくといいかなと思うんですけども。

おくみどり おくゆたか

名前の特徴として「おく」って付いている、1枚目で言うと「おくみどり」とか「おくゆたか」とかあります。

「おく」って付いているのは、さっきの早生の反対で「おくて」、晩生品種。

朝昼晩の「晩」っていう字に「生きる」と書いて「晩生品種」が、品種の名前としては「おく」っていうのが頭に付いていることが多いということがあります。

べにふうき

べにふうきも全国的に見ると0.25%ですから非常に少ないですね。

この「べに」って付くのは、紅茶を日本で作って海外に輸出しようという時代があったわけなんですけども、そういった時代に品種改良された、発見された品種。

それは頭に「べに」が付くことが多いってことです。

こちらの表ではべにふうきしかありませんけど、これ以上にもたくさんこのようなべに何とかっていうのがあります。

そういった呼び方があります。

品種についてはそれぐらいのことなんですけども、こちらに書いてある品種の表を見ながら、少し調べていただくといいかなと思います。

 

それから最後に在来種っていうのが、先ほども、どんどんどんどん減ってきてますっていう話をしたんですけど、在来種には在来種の味の特徴っていうのがあって、そういったものが人気があるっていうこともあります。

 

例えば寒冷地で言うと、こちらの表で言うと新潟県とかありますよね。

新潟県は北限の茶産地っていうふうに言われているわけなんですけども、全栽培面積が21haなんですね。

その中で品種茶園が7ha、在来種茶園が14%ということで、3分の2ぐらいが在来茶園。

これはやはり寒いところで、代替性があるお茶の品種は育たないということで、こういったような状況であるということです。