茶の産地と銘柄って知られているようで意外と知られていません。

そんなお茶と日本についてまとめてみました。

北限のお茶ってどこまでをいうの?

よく北限の茶って言います。

それは一般的には新潟の村上茶っていうのがあるんですね。

北限のお茶って言われるわけなんですけども、

それよりも北の秋田県、岩手県、宮城県でももちろん作られています。

これがなぜ北限と言わないかというと、極めて量が少ないということ、それとそれ以外の地区にほとんど流出はしないと、それぞれの県で生産されている分が多いということです。

秋田県檜山茶

秋田県のお茶は檜山茶って言います。

 

岩手県 陸前茶

岩手県は陸前茶といいます。

 

宮城県 桃生茶

宮城県は桃生、桃に生きると書いて「桃生茶 ものうちゃ」って言うんですね。

こういうお茶も極少しありますので、もし東北地方へ行かれた時に見つけたら、これは結構(買っておいたほうがいい)。

それくらい珍しいものです。

あとそれ以外の県については、ほぼすべての県でお茶が作られていると。

 

村上茶園

先生より
茶園のスライド見せられこの茶畑ってどこの茶畑かお分かりになりますか?ということで私はわかりませんでした。。

 

 

この写真で特に注意していただきたいのはお茶の木の形です。

よく皆さんが新幹線で東京行く時に車窓からご覧になる茶畑と違いますよね。

これはお茶の木が(品種)茶じゃないということ。

 

在来種で昔からその地区に植わってて、(変えてた)お茶の木。

それで畑を形成しているということなんですね。

品種の茶園じゃないので、お茶の生育というか一定じゃないんですね。

 

なのでこのような形で、見た目としては不揃いっていうようなお茶の木が並んでいるということなんです。

こういう在来の茶園が多いのは、もちろんまだ全国にありますけども、寒冷地。

 

この茶園は新潟の村上というところの茶畑。

あと、寒いところなんで冬は雪が積もります。

 

降雪量が1mあったとします。

そうするとお茶の木に重さがかかってしまうので、あまり高い木に(植え)方はしないんです。

なので、重心を低い木の作り方をしているというあたりをご覧になっていただければなと思います。

静岡 牧之原茶園

大きな川が左上の方に流れていますけど、これは大井川です。

大井川の下流域にある茶畑ということで、これは牧之原茶園になります。

 

日本でも有数の面積の広い茶園になります。

こちらの茶畑についてはきれいな仕立て方がしてあって、作業しやすいように。

 

静岡 川根茶園

次に、これはもう少し傾斜が大きい所。

これは同じ大井川でも中上流域になります、川根っていう産地があります。

川根茶っていうと香りがいいお茶っていうことで有名ですけども、その川根のお茶産地の写真です。

同じ茶園でもこれぐらい違うんですけども、こういった所だとなかなか機械でお茶を摘むのは難しいということで、作業効率的には悪いです。

これも同じ川根の写真なんですけども、今までのお茶の木と全然違いますね。

1:05秒頃から出てきます。

こういうお茶の木の作り方っていうので、自然(仕立て)と言います。

言葉で覚えといてください。

「自然(仕立て)」って言います。

さっきの一般的なお茶畑の場合は、畝というものでお茶の木が植わっているわけなんですけども、これは一本ずつ地面から立てているお茶の木です。

こういったお茶の木の場合は、機械で刈るわけにいかないので手摘みです。

手摘み専用の茶畑になっています。

こういったお茶を摘む時期にお茶摘みさんが、専業でやっている人じゃないんですね、もちろん。

専業じゃないんですけど、その地域の農家の人が駆り出されてお茶を摘むっていう。

こういうところで摘んだお茶っていうのは、非常に価値も高い、値段的にも高い。

里の茶と山の茶の違い

で、これは先ほどから出てる静岡の方の、下の方の茶園です。

こういう茶園は高速道路で言うと、東名高速道路のエリアの茶園がこの茶園。

それに対してこういう茶園は、新東名高速道路の茶園と考えてもらえばいいかと思います。

だから同じ茶園でも、高速道路を(通る)北と南でだいぶ違うんです。

下の方の茶園ですと、東名高速道路の方の茶産地は「里の茶」って言うんですね。

それに対して、山間部のお茶は「山の茶」って言うんです。

補足:静岡だと富士市がそれにあたるかなと。

里の茶と山の茶、この違いも少し風景でも覚えておいていただければなと。

これは里の茶の茶園で森町っていうところですね、静岡の。

補足:遠州森町の動画

これが乗用摘採機と言いまして、お茶を摘む機械になります。

こういう機械が入っている地区は、非常にお茶の摘み方が機械でできるもんですから楽なんです。

だから最近では、こういった機械が入れるような茶園にどんどん切り替わっている。

 

お茶の栽培面積

これまた後でお話ししますけども、各都道府県別のお茶の栽培面積(というか荒茶)です。

この2枚目を見ていただくと、乗用型茶園管理機械の導入状況という表が出てます。

それぞれのところに、一番右の列が乗用型摘採機、こちらの写真に写っているような機械になります。

 

面積で見ると、例えば静岡県が10,000haとなってますね。

その前のページを見ていただくと、各県ごとの栽培面積があります。

例えば、静岡の場合は29年で17,000ha。

 

その17,000haの中の10,000haが、こういった機械が入っている畑だよっていう見方をします。

そうしていただくと、例えば鹿児島県の場合は、茶園面積が8,400haです。

 

それに対して今の乗用摘採機が入っている面積が8,000haということで、95%くらい乗用摘採機が入っている。

非常に機械化された畑だというような形です。

なのでこの資料、それぞれの県ごとに比較していただくと、それぞれの県のお茶の状況はどういうふうに作られているかなっていうことが分かるのです・

これが入っていれば非常にお茶の摘み取りが楽だということです。

 

三重鈴鹿 被覆園

次にこちらの茶園はどこかというと、三重県の鈴鹿の茶の畑。

動画:5:35頃

左の方が覆いがかけてない茶畑。

右の方が黒い寒冷紗って言うんですけども、それがかかっているものになります。

 

約2週間覆いをかけることによって、旨味が強いお茶になるということになります。

これが実際にお茶の木の、この写真じゃ見にくいんですけど、網がかかっているところと、かかっていないところがあるのね。

 

これ人の畑なんですけども、僕が写真を撮りにいった時に黒いのパッとめくってみると、お茶の葉っぱの色が全然違います。

例えると海水浴へ行く時

 

海行って泳いだ時に、水着の分け目のところで色が違うじゃないですか。

そういった被覆しているかしてないかっていうことで、分かるということが実際に体験してきているので、そういうふうに感じました。

 

 

京都宇治茶園

宇治もこういった結構山の方に、煎茶用の茶畑っていうのが点在しているということです。

愛知県 足助番茶

歴史のところでちょっと勉強されたかと思いますが、お茶っていうのは、今のような煎茶とか玉露とかっていうのは、せいぜい江戸時代以降なんですね。

※補足:永谷宗円さんが作りましたね。

それ以前はそれぞれ地区ごとに番茶っていうのがあって、それぞれの地区でできたお茶を、それぞれの地区に合った淹れ方で加工して飲んでいたんですね。

その名残が現在でも全国各地にございまして、多いのは四国とか中国地方なんです。

愛知県では足助の寒茶っていうのが有名でして、1月の終わりの方の日曜日、年に1回こういった寒茶祭りっていうのがあって、実際に作るのを体験させてくれるんです。

これは実際には、(前は)こういうふうな緑なんです。

こういった葉っぱを蒸すこと。

後はこれを乾かしてお茶にしていくということです。

お茶の味としては非常に淡白なので、美味しいお茶の淹れ方とかって言ってお湯を冷ましてやってくださいねって、そういう淹れ方では飲めません、こういったお茶は。

やかんの中に葉っぱとお湯を入れて、グツグツグツグツ煮ることによって煮出してやります。

なので冷めても結構味も変わらないし、冷めた方がかえって美味しいかもしれないです。

いわゆる昔からの番茶っていうのがこういった形で作っているのをご紹介しました。

こちらの茶畑、ちょっと分かりにくいんです。

福岡県 八女中央茶園

同じ茶畑なんだけども、煎茶と玉露と両方作っています。

玉露の茶園はこういった形で、お茶の木に覆いをかけるために骨組みを作ります。

この上に摘み取る前に約3週間、天井、それから横、段階的に覆いをかけることによって、お茶の旨味成分を閉じ込めたものを玉露と言います。

玉露でも本当の玉露、本玉露っていうのを作っているのがこういった茶畑。

宮崎県 延岡天空の茶園

非常に山の中というか、セパレートした場所なので、外からの農薬とか混入もないために、こういった畑は有機栽培、JASの認定を受けて有機栽培者という形で販売することができる。

ですから有機栽培の茶園というと、隣に農薬を使っている茶園があったらそれはもう有機栽培とは認められないということ。

(自分のところは使ってない言っても)、隣が使ってたら。

なので非常に厳密な管理があるわけなんですけども、こちらがそういった茶園になります。

ただ虫の防除とか、あるいは除草、雑草の取り除く作業というのが結構大変でして、このような形で人手が大変かかる作業ということです。

先ほども有機栽培についてご質問受けたんですけども、有機栽培=美味しいお茶ということではないので、農薬を使ってないというか有機肥料しか使ってないという、そういったことはあるんですけども、必ずしもそれで美味しいとかいうのは。

ただ土臭いというか、やはり香りの特徴というかがあるので、飲まれてる方も多くいらっしゃいます。

有機栽培しか飲まないって方もいらっしゃいます。

値段的には少し割高感があります。

それはこういう作り方をするということで、覚えてください。

鹿児島県 知覧茶園

先ほど機械の方にお話をしましたけども、鹿児島は非常に平坦な場所です。

以前特攻隊の飛行場があった知覧という所ですけども、そちらをはじめとして、以前そういった飛行場だって言ってたところ全てこういった茶畑に(しています)。

これは近くの天文台から見た写真なんですけども、ずっと茶園が広がっていまして、全国で今2番目の生産量なんですけども、非常に日本でも伸びている茶産地であることが分かります。