静7132(まちこ)というお茶についての質問が何点か出ましたのでまとめてみました。
まちこは桜餅の香りがするお茶として知っている人は知っているお茶です。
旨味というよりは香りを楽しむという形のお茶になります。
静7132(まちこ)を飲ませていただく機会がありまして、渋みと苦味が熱く淹れてもらって出なかったんです。これは何故なのでしょうか。
A:本来、この品種は非常に渋みの強い品種です。
しかしながら、飲まれたときに渋みを感じない。
はい、全く。本当に優しくて、もともと渋みとか苦味がない品種なのかなと。
品種を作った側からすると、何故品種にしなかった理由っていのは、
このまちこっていうのは渋いと、桜葉の香りが出にくいということで。
あと、もう1つは固い葉っぱ、あるいは1回収穫しますね、収穫したときに傷がつきますとね。
そのことによって、この香りの成分がより多く出るんですよ。ですので、番茶のようなものを混ぜて、香りが強くなる。
番茶っていうのはね、強く成長しないと渋くなりません。
その辺のことを、テクニック的に使われているんじゃないかなというふうに思います。
蒸してそのようにしているんです。だから手もみで作ったりすると、渋くなっていくんです。
葉っぱの形とかね、渋くなっていきます。
本来、そういうふうな性質のお茶です。
ただし「まちこ」に似合わないため、少し蒸して、あまり揉まないで出してあげる。
このことにより 香りを中心にして、あえて、旨味なんか強烈にない感じです。
やっぱり旨味は出さないようにしながらやっている。
それはテクニック的に生産農家が改良しているふうなことになると思います。
まちこ(静7132)みたいな何かテクニックを要するお茶って他にありますか
あります、コウシュンなんかも香り系のお茶になります。
萎凋をかけたほうがより香りが強いのを、これを強く揉んでしまうと渋みが強くでます。
「やぶきた」のような出し方をするとですね渋いお茶になってしまいます。
もっとあっさり香りを楽しむような淹れ方。
いうようなところ。
一方ですね、旨味を強く出したいというような時には。
よくよくある先端の小さな芽のような部分を買ってですね。
そして、じっくりと出すとですね、旨味を強化する。
また、淹れる側は大方そのような飲み方をしている。
さやまみどりなんか、特にそういうふうな特徴になっているということです。