一般家庭にもお茶が普及していくことによっていいことだけでなく悪いことも同時に噴出しはじめました。

日本茶の品評会が偏ってしまったこと。業界内が縮こまってしまっていること。

これらの発生した問題についてもお伝えします。

前回までの話はこちらから

日本茶の品種の基礎の話。種苗法、農林認定品種、府県育成種の違い。

日本茶の品種を見極めるコツと現代の課題。

日本茶と急須の歴史と今後の進化の話。急須の次に来るのはなにか?

 

茶品評会でのやぶきた多すぎ問題と在来種少ない問題

お茶が普及すると共にですね、

やぶきたがお茶の品評会に大量に出るようになった。

今年、愛知県っていうか西尾の品評会の初期の頃ですね。

最初はですね。在来種が品評会に出されるのが中心だったそうです。

ところが、やぶきたが出てくるとですね。

一挙に、やぶきたが普及してくるとより、煎茶という一等賞を取る出品物ですね。

一気に増えてですね、甜茶も。

その分在来種がですねどんどん減ってきたわけです。

 

現在は、品評会に出しても、出品しても賞が取れないというふうに変わってくる。

また、このことはね。

品評会で理事長がおっしゃってるんですね。

 

一等、二等、三等を取ることにより、品種の優秀さ、あるいは作る技術の優秀さというのを証明する。

そのお茶を作っていれば、素晴らしいお茶ができる品種を作る技術を持っていればできるということで、一挙に高めてきた。

しかしながら、普及は高まり過ぎた結果ですね。

品種がね、やぶきただけの品種になってきちゃって、多様化にですね、対応できなくなってきた。

どんなお茶を飲んでも同じような味がしてしまうという問題。

 

いうふうなことで、それがまた茶業界のね硬直化。

新製品はなかなかできないし新商品がなかなかできない。

あの世にいる「やぶきた」の開発者杉山彦三郎さんも残念がっているでしょう。

 

消費者のニーズに応えられない、いうふうなことが問題としてできてくる。

日本茶の世界は職人の世界みたいになって良いものを作ればよいだろうということになるが、それでは消費側はついてこないことが徐々に現れ始めてしまった。

 

日本茶アワードと全国お茶の品評会の違い

そんな中で、いま行っている日本茶アワードっていうのは多様化しています。

指向に対応できないではいけないということで、様々な品種を再利用できるような日本茶アワードいうようなものをですね。

 

消費者のニーズに合ったようなお茶を見出していくということでです。

活動を始めていくというのが日本茶アワード。

※ある茶匠さんの話によると一般消費者に審査させるとは何事だ!!とおっしゃる方もいらっしゃるようです。
これは私は反対で、確かに一般消費者の方はプロよりは茶の知識レベルは低いかもしれません。
ただ、茶に興味関心を持ち、茶を購入するのは消費者の方々です。大金持ちであれば自分で自分の好みのお茶を作ればよいですが、お金を稼ぐためにもお客さんを大切にしたほうが良いと感じます。

 

全国のお茶の品評会は、悪い時は事実の公表のために必要。

ただし、事実の公表だけでは現在、それぞれの消費者の指向の多様化に対応できない.

いうふうなことから様々な品種の両輪のあるような形で考えていく、いうふうな現状になっている。

 

品種というのはですね、多様性が必要になります。

そういうことで、いま非常に品種に問われているいうことになるようです。

次の話

日本茶と紅茶の歴史比較。なぜ紅茶は世界に広まったのか。