日本茶や抹茶というのは世界でブームとなっていますが、
輸出制限であったり嗜好性の面でいまだに多くの人に飲まれているというわけではありません。
日本のお茶がなぜ世界に輸出されていないか。
そして海外で好まれているお茶の嗜好性についての話です。
これまでの話
日本産抹茶と中国産抹茶の違いと、宇治抹茶と西尾抹茶の違いについての話。
日本茶や抹茶はなぜ外国に輸出されていないのか
その煎茶ですが生産量が40%しかない。ほんの1%弱。それしかない。
ましてやですね。日本人の煎茶っていうのは日本人が消費してしまいます。
国内で。輸出してるのは0.43t、0.4tくらいだけなんですよ。
そうすると、世界の人たちが飲む割合って、0.2%しかない。
だから、買おうと思ってもなかなか手に入らないのが日本の煎茶です。
生産量だけ見ても、緑茶はこれだけの生産量。
後ヨーロッパ方面ですと農薬云々のはなしにも繋がって来ます。
JAS規格が無いお茶はそもそも輸出のルートに乗ることすらできないということも挙げられます。
日本は輸出されるのは結局0.43万トンくらいしかありません。
世界の人が手に入れようとしてもなかなか手に入らないのが現状です。
ただし、ジャパニーズブランド、日本ブランド。名前を物凄く皆さん、よく知っている
だから、いろんなところに行くと、煎茶って書いてあるお茶が売られています。
香港の煎茶を飲んだ人の話によると、渋くて飲めないくらい渋いそうです。
おそらく 中国で作られた煎茶。そのような偽物も多く含まれている。
ちなみにその一例として、世界でみてもなかなかわからないから、アメリカだけの話をしますけども、アメリカがですね、日本のお茶の40%を占める輸出国。
量的には圧倒的に中国が多いです。
緑茶としてアメリカは導入している。日本は10%
ところが、価格的には輸入金額っていうのは中国はここから40とか30減って日本は10~36に増えるんです。
これだけ高いものがアメリカに。
逆に言うとですね、日本のお茶は高いですね、というふうなことになりますね。
お茶の輸入価格は、中国のお茶はキロあたり680円、日本のお茶は3,300円くらいしちゃう。
いいか、悪いか。
なかなか手に入らないお茶になるし、もっと高くしないと日本人
の生活上やってけないってことにもなる。
抹茶の高級品と低級品における世界消費
抹茶というのは、低価格帯から高価格帯まであります。
これは国内でも国外同じなんです。
(茶道用と食品用で値段が全く違って来ます。)
で国によって、高いとこから安いところまで様々な抹茶が売られています。
国によって異なるのは、アメリカとかヨーロッパとかは本当に高いお茶もよく飲んでいる。
一方、台湾みたいな国は、高い抹茶は全くない。
安い抹茶しか使われません。
約400円くらい。
そこに使われる原料が主になる。
それだけに高くは高くない。
ですので、そういうふうなことで国によってこの辺が変わってきます。
言葉で言うとですね。100g5,000円以上くらい。
その抹茶自体が日本の文化性とか、美味しさとか旨味とかそのような期待して抹茶というのを買っているっていうのが。
ですから、また売られるかも、ちいさく「かも」って書いてあるのは少量販売でないと、高い値段が付けられないし、そういうふうな消費者はそういうものしか買わない。
一方ですね、100g1,000円以下のものを買っている人。
こちらは何を期待してその抹茶を買っているのかといいますと、料理の材料。
有機栽培されたものであるか。
アフターティーとしてしか使わない、なんか混ぜて使う。
そのような意味しか使わないし、期待もあまりしていない。
なので、このように期待されるお茶も当然値段によって変わってくる。
それらのお茶を作って、物理的なところから見ていきますと、これ抹茶のね、1粒1粒抹茶の大きさこうして測るんですよ。
そうすると、日本で売られている半分のお茶は「ひとやま型」10~15くらいのひとやま型。
ところがですね、外国で作られる抹茶もいっぱいあるんですが、それらはらくだのようなふたやま型。それが60%くらい。
何が違うというかというと、挽き方が非常に荒い。
だいたい海外のお茶っていうのは、旨味、舌触りがよくないっていうのがあるそうです。
日本のお茶も低価格帯のものはふたやま。
ですので、高いお茶はですね、このふたやまの形はしていません。
その辺も値段に応じながら、ルールも逆に値段を変えていくようなこと。
ちなみに先生は世界中から150点くらい抹茶集めています。当然、西尾の抹茶も全部知っているそうです。