上勝晩茶研修で阿波晩茶摘みにを上勝町神田地区にやってきました。
阿波晩茶の聖地、上勝町神田地区です。
自然豊かなこの地区では、昔から品質の良い阿波晩茶が作られてきました。その歴史は古く、800年前からと言われています。まずは伝統ある場所ならではのある場所を訪れました。
茶神八幡宮と阿波番茶
こちらはお茶の神様を祀ってます。
五月の八十八夜。
おいしいお茶ができるように八十八ゲンにをかけて88円を入れるのが吉です。
いいお茶が収穫できますようにということで。
上勝番茶はなぜ葉っぱを全部取るんですか?
葉を一枚残らず採らんといかんということで、枝を捕まえたらついとる葉っぱを全部むしり取る。
取っていないと花が咲いて実がついて木が弱っちゃう。
来年きれいな葉っぱがとれなくなってしまうそう。
阿波晩茶は真夏の一番熱い太陽の日を浴びて育った硬い葉っぱを使います。
このしっかりした硬い強い葉っぱに出会うと、夏が来たー阿波晩茶の季節だ思う。
その時その時のお茶の良さがあるんですね。
茶は養生の煎薬なりというのでお茶は昔からお薬として飲まれています。
上勝阿波晩茶を丸坊主にする。
結構本当力いりますね。全部の木をこうやって作業するのかなり大変ですよね。
全部終わったらね、達成感はあります。確かに目に見えて 達成感はすごい気がしますね。
そんな達成感の証がこちらです。丸坊主。
これが阿波晩茶の伝統的な作り方の一つになります。
上勝阿波晩茶を茹でる
茹でるというのは日本中探してもこの地域ならではの阿波晩茶ならではの製法です。
独特な製法の阿波晩茶。生葉を茹でた後機械で2分半練ります。
上勝阿波晩茶を木桶につけて発酵させる
次に大きな木桶に2週間漬け込んで、そのあと天日乾燥させれば完成です。
このように空気が入らないようにぎっしりと桶に詰めた後に芭蕉の葉で蓋をして、そして上からは180キロの石。
さらに葉っぱのゆで汁をかけて、完全に蓋します。
上勝晩茶の乳酸菌が発酵して熟成することで、風味の豊かな 良いお茶になります。
上勝阿波晩茶の桶だし
八月中旬の午前四時。夜が明けきらないうちから桶出しが始まります。
蓋を開けるとしっかり漬かった葉っぱから発酵した臭いがあたりに立ち込めます。
そして日の出とともに天日乾燥の作業です。まずは硬くなった葉を手でほぐし、てきぱきと作業を進めます。
太陽が完全に上ったお昼時、返しの作業です。
お茶の葉っぱがまんべんなく乾くように下の葉と上の葉をひっくり返していきます。
しかし休む間もなくひっくり返した葉を再び広げます。触ってるだけでも相当いい香りがしますね。
これを三日間何度も繰り返して阿波晩茶が完成します。最初作るところから含めても今日だけでも相当大変なんですね。
加工してまたそれの上で木の桶でつけて発酵の工程もあわせて 乳酸発酵させて体にもいいと思います。シンプルに新茶で飲んでほしいと思います。
自然の恵みそして作る人の愛情をたっぷり受けたお茶、それが阿波晩茶です。
お茶おいしいですねやっぱり。
こうやって苦労して作ったお茶って本当にやっぱり実感としておいしい。
徳島に研修に行ってよかったと改めて実感した1日でした。