要約
茶多糖類のαアミラーゼ阻害活性の原因となるメカニズムを理解するために、α-アミラーゼと酸性分岐茶多糖類(TPSA)の間の相互作用を蛍光分光法と共鳴光散乱分析を用いて調べた。
αアミラーゼに対する阻害活性(最大阻害率65%)を示すTPSAを緑茶(チャノキ)から単離し、核磁気共鳴分光法、フーリエ変換赤外分光法、紫外可視分光法、およびガスクロマトグラフィーにより特徴付けた。
同期蛍光分光法は、α-アミラーゼのトリプトファン残基とTPSAとの間の結合相互作用が優勢であることを明らかにした。
TPSAにより誘発されたトリプトファン残基の蛍光消光効果に基づいて、α‐アミラーゼとTPSAの間の結合定数は20,3037°Cでそれぞれ18.6×10 68.0×10 64.6×10 6 Lmol -1であると決定された。
計算されたギブス自由エネルギー変化は負であり、これは結合相互作用が自発的過程であることを示している。
エンタルピーおよびエントロピーの変化は、62.13KJ・mol1および0.0728KJ・mol1・K1であり、水素結合相互作用が結合過程において主要な役割を果たす可能性があることを示唆している。
α-アミラーゼ/ TPSA複合体の形成は、蛍光消光および共鳴光散乱分析によって証明され、そしてこの複合体は、TPSAのα-アミラーゼ阻害活性に対する主な一因となり得る。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0141813016309345