ハイライト
•緑茶抽出物の抗菌力を高めるために大気圧プラズマジェットを使用する。
•プラズマジェットは、新鮮なカットドラゴンフルーツの総フェノール含有量を増やすことができる。
•プラズマジェットで活性化された緑茶抽出物は、カットフルーツの保存寿命を3倍に延ばす。
要旨
この研究の目的は、新鮮カットドラゴンフルーツにある細菌病原体に対する緑茶抽出物と低温プラズマの併用効果を観察することであった。
緑茶で処理した新鮮カットドラゴンフルーツのプラズマ処理後の病原体の変化も調べた。
ドラゴンフルーツの栄養価、ミネラル、総フェノール類含有量、味覚が決定された。
40Wの大気中高周波(RF)プラズマは、5.0%の緑茶で処理された新鮮カットドラゴンフルーツの表面上の全ての病原体増殖に対する防御を15日間まで延ばすことができた。
プラズマ処理なしでは、緑茶ですべてのバクテリアの成長を抑制することはできなかった。
さらに、プラズマ処理の後に緑茶を含む新鮮カットドラゴンフルーツでは、総フェノール含量、粗タンパク質、粗脂肪および粗繊維のより高い値が観察された。
しかしながら、 ミネラルFe、Cu、Mnならびに官能試験に関して変化は見られなかった。
緑茶抽出物と大気中のRFプラズマを組み合わせて使用すると、新鮮カットドラゴンフルーツ上の病原体の成長を防ぎ、その保存期間を延ばすことができる。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0956713514005118