ハイライト
•福島第一原発事故に起因する放射性セシウムがお茶に含まれていた。

•茶飲料調製後の放射性セシウムの分布を測定した。

•実施された測定にはコンプトン抑制ガンマ線分光法が不可欠であった。

•推定線量が決定され、健康への懸念がないことが示された。

要旨
カナダ保健省の放射線防護局は、日本産の市販緑茶製品中の微量の134Csと137Csを確認した。

活性比(134Cs /137Cs)は1:1と決定されており、これは福島第一原子力発電所の事故による発生源を裏付けている。

典型的な茶飲料調製条件の上限を、これらの緑茶サンプルのうち最も汚染されているものに適用して、人間の摂取に利用できる放射性セシウム汚染の割合を決定した。

抽出実験の成分(水、残留茶固形物、濾材)中の放射性セシウムの分布は、通常のおよびコンプトン抑制ガンマ線分光法の両方によって決定した。

後者は、特に短命の 134Cs に対して、より完全な放射性セシウム分布プロファイルを提供した。

134Csと 137Csについて、64±7%と64±5%のセシウム抽出効率が決定された。

最も汚染されたものから調製された茶飲料の摂取による134Csと 137Cs年間実効線量推定値(1.8〜3.7μSv)は、天然放射性物質からの年間総実効線量(〜2.4 mSv)および摂取有効量(〜0.28 mSv)に比べてわずかである。

この研究で遭遇するレベルで放射性セシウムで汚染された緑茶飲料の消費から生じる健康上の懸念はない。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X15301703