要旨

背景と目的
この調査は、シリマリンと比較して、
肝線維症に対する緑茶抽出物とセレンの
考えられる肝保護効果を評価し、
その根底にあるメカニズムを研究することを目的とした。

方法
CCL4の腹腔内注射によって
ラットに肝線維症を誘発させた。
緑茶抽出物、セレンおよびシリマリンを
8週間毎日経口投与した。

結果
肝臓酵素の活性の増加および
乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)活性の増加によって
示されるようなCCL4誘導性線維症は細胞死の指標である。
それはまた血清一酸化窒素(NO)、
腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)
および肝臓脂質過酸化のような
炎症性メディエーターおよび
肝臓減少グルタチオン(GSH)含有量の減少をもたらした。
それはまた肝臓コラーゲン線維の割合を増加させ、
肝細胞損傷を引き起こした。
一方、緑茶とセレンはこれらの変化を減らし、
CCL4によって引き起こされる病理学的影響を改善した。
両方の薬の効果はシリマリン肝保護効果に類似していた。
しかし、それらはシリマリンよりコラーゲン線維の
割合のより大きな減少を引き起こす。

結論
本研究の知見は、緑茶抽出物およびセレンが、
ほとんどの点で、抗炎症作用および抗酸化作用を介して
シリマリンと同様の保護作用を有することを示唆している。
さらに、それらの抗線維化作用はシリマリンよりも強かった。
したがって、両方の天然物は肝線維症の補助療法として使用されるかもしれない。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1751499111000734