要旨

背景
癒着形成は、
腹部骨盤手術の重要な合併症である。
緑茶(Camellia sinensis)は、
コラーゲンの生成と蓄積を妨げる
抗酸化作用と抗炎症作用を持っているため、
癒着形成を減らすことができる。
本研究は、腹腔内癒着形成に対する
緑茶アルコール抽出物の効果を調べた。
総フェノール、フラボノイドおよび
フラボノール含有量、抗酸化活性を評価した。

方法
30匹の健康なオスのウィスターラットを、
緑茶(A)と蒸留水(B)の2つのグループに割り当てた。
麻酔後、腹壁を開き、腹膜の右側に
メスの刃で長さ2 cmの縦と横の浅い切開を3回行った。
2×2 cm四方の左腹壁腹膜を外科用ハサミで除去した。
緑茶抽出物または蒸留水を各ラットの腹腔に導入した。
開腹術後2週間でラットを屠殺し、
重症度、程度および外観に従って癒着帯を記録した。
病理組織学的検査によって線維症と炎症も記録された。

結果
緑茶と蒸留水の群の間に
平均接着スコアに有意差があった。
線維症と炎症に関しては、
病理組織学的検査後に2つの群の間に
統計的に有意な差も見られた。

結論
緑茶抽出物は動物モデルにおいて腹腔内癒着を減少させる。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1743919113010406