要旨
母親の栄養失調は、子孫の肥満のリスクを
高めることが知られている。
授乳中の緑茶抽出物(GTE)摂取が、
妊娠中および授乳中にタンパク質を制限された母親の
高脂肪食を摂取した成体子孫の
肥満関連線維症と炎症に与える影響を調べた。
妊娠ウィスターラットは、授乳中に
20%(NP)または8%(LP)のカゼイン含有食、
0% – 、0.12% – 、0.24% – GTE含有LP食
(LP/LP,LP/LGT,LP/HGT)を摂取した。
離乳時に、普通脂肪食(NF)または高脂肪食(HF)
を摂取した子孫を5群に分けた:
NP/NP/NF、LP/LP/NF、LP/LP/HF、LP/LGT/HF、LP/HGT/HF。
45週目に、雄の子孫の腎臓における
線維症の程度、マクロファージ浸潤、
TGF-βのタンパク質発現レベル、
TNF-α、DNMT、 UHRF1、G9aの mRNAレベルを調べた。
線維症およびTGF-βは、
LP/LP/HF群で増加した。
LP/HGT/HF群の線維化領域、TGF-β、マクロファージ数、
TNF-α、DNMT1 、UHRF1、G9a mRNAレベルは、
LP/LP/HF群と比較して減少した。
授乳中のGTE摂取は、
母親のタンパク質制限によってプログラムされた
HF食を与えられた成人の子孫の
腎臓におけるDNMT1、UHRF1、G9aなどの
エピジェネティック調節因子を減少させることで
尿細管間質性線維症およびマクロファージ浸潤を軽減した。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0955286317300189