要旨
食用フィルムは、保護目的だけでなく、
官能的期待を満たし保護特性の増強や健康上の利益をもたらす
可能性を有する化合物を含むように
容易に操作することができる。
しかしながら、食用フィルムを保護目的だけでなく、
健康上の利益をもたらす媒体として使用することは研究されていない。
動的胃モデル(DGM)と静的十二指腸モデルを用いて、
上部消化管での模擬消化中の緑茶の水性抽出物、
ポリフェノール化合物に富むこれらの化合物の
バイオアクセシビリティを含む寒天フィルムを研究した。
寒天膜に添加された化合物の回収は主に胃内で起こり、
十二指腸ではほとんど回収されなかった。
回収された化合物は、
還元力とラジカル捕捉能力を示したが、抗菌活性は示さなかった。
緑茶フラボノールのバイオアクセシビリティは、
胃内のタンパク質を模倣するために使用される
ゼラチンの存在下では低下するが、
これがゼラチンによる放出化合物の放出の減少または
隔離によるものであるかどうかは明らかではない。

ハイライト
►寒天フィルムに含まれるお茶ポリフェノールは、
模擬消化で生物学的に利用しやすくなる。
►ゼラチンはフラボノールのバイオアクセシビリティを低下させるが、
カテキンのバイオアクセシビリティは低下させない。
►寒天フィルムに添加されているお茶ポリフェノールの回収は主に胃内で起こる。
►回収した化合物は抗酸化力を示すが、抗微生物活性は示さない。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0963996912001731