要旨
緑茶の成熟葉からの抗腫瘍性および抗転移性多糖類を調べるために、
サイズ排除クロマトグラフィーを用いてGTE-IIを精製した。
GTE-IIは、2-O-メチルフコース、2-O-メチルキシロース、
アピオース、aceric酸、3-デオキシ-D-マンノ-2-オクツロソン酸、
3 -deoxy-D-リキソ-2-ヘプツロサリン酸のような
めったに観察されない糖を含む15種類の糖から成り、
ペクチン多糖類ラムノガラクツロナン-IIの特徴である。
GTE-IIによる腹腔マクロファージの処置は、
IL-6およびIL-12産生を増加させただけでなく、
未処置マウスから得られたものよりも
Yac-1腫瘍細胞に対して高い殺腫瘍活性を有した。
NK細胞活性のアッセイにおいて、
GTE-IIの静脈内投与は、
Yac-1腫瘍細胞に対するNK細胞毒性を刺激した。
さらに、ウサギ抗アシアロGM1血清の注射によるNK細胞の枯渇は、
B16BL6黒色腫細胞に対するGTE-IIの阻害効果を排除した。
これらのデータは、GTE-IIが腫瘍転移を阻害し、
その抗腫瘍効果がマクロファージおよびNK細胞の活性化に
関連していることを示唆している。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0141813016326551