要旨
ポリフェノールを含む緑茶は抗糖尿病および抗肥満効果を発揮するが、
そのメカニズムは明らかではない。
緑茶抽出物と緑茶煎じ薬中(GTD)の
ポリフェノール化合物(EGCG、EGC)を比較した。
腸内グルコース吸収に対するGTDの
急性または慢性経口投与の効果を、
耐糖能試験によりin vivoで、
分離された空腸ループを用いてex vivoで試験した。
体重、血液パラメータ、
SGLT-1、GLUT2、GLUT4の相対的発現に対するGTDの効果を、
正常または高脂肪食を与えたラットモデルで調査した。
15分間加熱したGTDは最高量のフェノール化合物を含んでいた。
絶食状態のラットでは、
GTDの急性投与はSGLT-1活性を阻害し、
GLUT2活性を増加させ、耐糖能を改善した。
GTDと同様に、合成フェノール化合物(2/3EGCG+1/3 EGC)の
急性投与はSGLT-1活性を阻害した。
高脂肪食を摂取したラットにGTDを慢性投与すると、
体重増加、循環トリグリセリド、コレステロールが減少し、
耐糖能が改善された。
6週間のGTD処理ラットは、
空腸粘膜におけるSGLT-1 mRNA減少と
GLUT2 mRNA増加、脂肪組織のGLUT4 mRNA増加を示した。
EGCGとEGCに富む飲料であるGTDは
腸細胞におけるグルコース吸収調節の特徴である
腸SGLT-1 / GLUT2比を低下させ、
脂肪GLUT4を増強し、
グルコースホメオスタシスの制御における
新たな役割を見出した。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0955286314000266