要旨

目的
緑茶カテキンは抗線維化作用と抗酸化作用を有する。
本研究の目的は、
胆管結紮を伴う胆汁うっ滞ラットを使用して、
肝組織損傷における緑茶カテキン療法の効果を評価することである。

材料と方法
胆嚢結紮術を行った7週齢のWistar系ラットを
治療法に従ってSHAM群、NT群(無治療群)、T群(治療群)の
3つのグループに分類した。
ラットに緑茶カテキンを経口投与し、術後17日目に評価した。
線維症および抗酸化活性を調べた。
血清ASTおよびALTレベルを評価し、
4-HNE、8-OHdG、TGF-β1について
免疫組織化学的分析を行った。
リアルタイムPCR によって
AP-1 m-RNA、TIMP-1 m-RNAレベルを評価した。
線維化の程度を評価するために、
α-SMAの Azan染色および免疫組織化学染色を行った。

結果
T群における血清AST、血清ALT、AP-1 m-RNA、α-SMA、
TGF-β1、4-HNE、8-OHdGの値は、
NT群より低かった。
緑茶カテキンの投与は酸化ストレスを抑制し、
星細胞活性化を制御し、
線維症を減少させたかもしれない。

結論
緑茶カテキンは酸化ストレスを抑制し、
星細胞の活性化に関与する転写因子の
発現を制御することにより、
肝線維症を軽減する可能性がある。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0944711309003365