要旨

背景
脂質酸化は食品の栄養や官能的品質の低下、
健康に有害な化合物の形成につながる。
合成酸化防止剤は毒性があるため、
天然物に置き換える研究が増加している。
古いカメルーンの緑茶葉のメタノール抽出物をパームオレインに添加し、
強制貯蔵条件下で油の酸化を遅延させる効率を評価した。

方法
植物材料をメタノールで抽出し、
フェノール含有量を比色法で評価し、
HPLC-DAD/ESI-MS によって
フェノール系酸化防止剤を同定した。
抽出物を油中に200~1800 ppmで添加した。
ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含む油を陽性対照、
酸化防止剤を含まない油を陰性対照とした。
110℃での酸化誘導時間と、
70℃で30日間貯蔵後の酸化状態を測定した。
過酸化物、p- アニシジン、全酸化、チオバルビツール酸、ヨウ素価、
フレームイオン化検出器とリノール酸プロファイルガスクロマトグラフィーの変化を評価した。

結果
抽出物の総フェノール類含有量は53.5 mg GAE/gであった。
没食子酸、エピカテキンガレート、ガロカテキン、
エピガロカテキンガレートが
フェノール系酸化防止剤として同定された。
抽出物を含むパームオレインの酸化誘導時間は24.8-28.9h、
対照とBHTを含む油はそれぞれ20.1と22.7h であった。
抽出物は、BHTと同様にパームオレインの酸化を抑制した。

結論
古いカメルーンの緑茶葉はパームオレイン酸化を
遅らせるための天然の酸化防止剤として可能性がある。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352364615300481