下記の論文を要約しました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0031942208005888
メタボリックシンドロームの予防と早期管理に大切なのは、身体活動や食事などの生活習慣の見直しである。
緑茶を毎日摂取すると健康を維持することが証明されており、その効果の多くは、カテキンの一種である エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)の含有量に関連する。
EGCG Epigallocatechin gallate
植物の中で特に茶に最も豊富に含まれているカテキンです。 また強力な抗酸化活性を示し、がんを含む多くの疾患に対して治療効果を有するのではないかと言われています。
in vitroと動物実験により、緑茶カテキンの働きに関するメカニズムや生物への影響について明らかにされており、ヒトでは肥満、2型糖尿病および心血管危険因子などのメタボリックシンドロームに対する緑茶カテキンの効果を調査する研究が増えている。
in vitro
試験管内で(の)”という意味で、試験管や培養器などの中でヒトや動物の組織を用いて、体内と同様の環境を人工的に作り、薬物の反応を検出する試験のことを指します。
ヒトにおける研究実績は未だ限りがあるものの、大部分のヒトの疫学的研究および介入研究は、体重管理、血糖管理および心血管危険因子に対するEGCGに富む緑茶または緑茶抽出物の有益な効果を実証している。しかしながら、最適用量はまだ確立されていない。
今後さらなる研究が必要であり、特に長期に渡る臨床試験は、緑茶のメタボリックシンドロームに関する指標の改善効果を解明するのに役立つであろう。
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