種苗法登録第一号は星野緑(ほしのみどり)
先ほど説明した種苗法の登録品種、第1号というのはなにか。
福岡県のほしの村から出た「ほしのみどり」という品種、白い芽の品種です。
だから、国が作った物でも民間が作った物でもない。県が作った物でも何でもない。農家で作った品種が第1号。
登録年月日:昭56.2.4
登録番号:71
品種登録者:井上十二生
品種登録者の住所:福岡県八女郡星野村16901
育成者の氏名:井上十二生
中村先生より
雑談というのが、一般の方々にインストラクターする時に非常に重要になってくる。
通り一遍のことはもう教本に書いてあるから皆様は全部覚えてしまっていますから教科書を復唱するのは知っていて当たり前のことですね。
それにプラスして、ちょっとした雑談的にですね、コメントしながらお話してあげるとですね、喜ぶわけですね。
→なので色々と旅をしたりして農家さんや茶匠さんから意見を聞くことはいいことなのである。
そんな品種ですが、ご存知のようにやぶきたが主流です。
その他の品種というのが、ポツポツと栽培されている。
茶の品種は120種類以上ある
現在品種の数は120くらい、日本にはあるんですよ。120くらい。
正確には、124かな5です。
※2019年3月に発売された茶の品種の最新巻には119と書いてありますが、品種登録がまだされていないものも含まれると約120くらい。
あるんですけども、作られている品種はですね。
あるいは、一般消費者が飲むものは、15~20ぐらいしかありません。
その他の品種は名前だけついていて普及していない、いうなことがあります。
125全部知っている方、これは大したもんとのこと。
主な品種というのは
やぶきた、ゆたかみどり、おくみどり、さえみどり、かねやみどり、さつきなどがあります。
やぶきたが70%、75%、ゆたかみどりが4.5、8%、おくみどりが1.9%〜〜
これらの品種がですね、だいたいもう95%が占めている。
ですので、これらの品種を知っていれば、だいたいお茶屋さんに行って、よっぽど特殊なお茶がない限り、産地や品種をあてることが可能となります。
もう一つ品種についてのうんちくがあります。
品種の名前を見ればお茶が分かる
品種の名前を見れば、だいたい見当ついちゃうっていう特性がある。
おくは「奥手」つまり晩生種
奥光とか、おくみどりとかいうものはですね、奥がつきます。
奥って、奥手の奥です。
つまり通常の品種より遅く芽が出てくるという品種になります。
緑茶系は「みどり」がつく
さえみどりとか、みどりって付いたら、これ緑茶の品種です。
紅茶は「べに」がつく
紅茶の品種はね。べにひかりとか、、べにふうき、べにふじ、べにほまれとか。
紅が付くんです。紅って紅茶の紅です。
べにふうきは花粉症予防のお茶としても飲まれています。
地名がつくとそこの場所で作られる
それと、あともう一つ特徴はかなやみどり、さやまかおりね。
金谷、かなやみどり、かなやという所で静岡県のね。作っている。
さらに「みどり」とつくので緑茶でもある。
さやまかおり、埼玉県の狭山で作られる。
そのようにですね、ふじみどりみたいなのね。
静岡県の富士の所ですね。
だいたいこのように、品種の名前を見れば、だいたいお茶の場合はですね。その特性も検討がつけれる、いうなことになるわけです。
茶の品種名は大人の事情で勝手につけられない
中村先生は品種の研究をやってらっしゃったということで事例をおしえていただきました。
例えばバラの品種の名前をですね、できたら恋人の名前を付けられたらいいな、と考えたそうです。
例えばプリンセスミチコってバラの品種があります。
あのように、恋人に捧げるために、プリンセスミチコはプリンセスに捧げるために作ったわけじゃないんですけどね。
プリンセスに捧げる、それをイメージして、作ったというようにお茶の品種も作れると面白いなと。
やはり、お堅い役人の国のお金を使って、
県の役人のお金を使って作るので、簡単にできないのが現状です。
※ ただ名前の提案はしているとのこと。なので、完全に却下されることはないみたいです。
民間の方はいいんですよ。
奥さんの名前をつけても。
後で紹介しますけども、まちこという茶があります。
あれは品種の名前じゃない。
お茶の表記の名前です。そのくらいやらないと、面白くない。
ぜひ皆さん、お茶の農家の方とあるいは、お茶屋さんとそのような名前を付けると面白い。
そんな品種がね。
昭和28年。あるいは、育成は明治の時代から品種というのは育成され始めたんですが、
最初、昭和10年来、皆さんの生まれる前にはですね、どんな意味を持って品種が作られていたかという話を次にまとめます。
次の話
日本茶と急須の歴史と今後の進化の話。急須の次に来るのはなにか?
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