静岡県立大学の中村先生のお茶講義を受講しましたのでまとめました。
貴重なお茶の話でした。
いま知っておきたい品種、紅茶、抹茶について
今知っておきたい品種のことについてお伺いしました。
2019年は愛知県で茶のサミットがあり熱が高まっております。
最近、話題の抹茶についてお話、抹茶、非常に多くの要望が出されたためこの3つを話していただけることになったそうです。
お茶の質問を受け付けます
もし皆様方がご質問がある場合は茶学総合研究センターのホームページ、
そこに質問箱というものがあります。
その質問箱に英語であろうと、日本語であろうと、中国語であろうと、どんな言葉でも構いません。
質問くださればですね、できる限り全てお答えしようというふうなことで対応しているということです。
ただし、難しい質問に関しては時間がかかりますけども、答えられる範囲で答えていただけるそう。
※私も実際に質問してみた所、中村先生から回答をいただきました!ありがとうございます!!
もし先生が答えられない場合は、いろんなところにルート持っているため、そのルートの方々に協力をいただくということです。
お茶以外の質問は受け付けません
お茶以外の質問には答えることはしませんので、あのぜひご利用ください。
お茶以外の質問とは。
例えば麦茶の質問とかですね。
あとはお茶から作ったルイボスティーとかですね、その辺のことについては深く答えるのは避けているとのこと。
なぜかというと、そこに入り込むとですね、24時間じゃとっても間に合わなくなってしまう事案が発生するからだそう。
日本茶と品種の話
最初はお茶の品種についてお話しでした。
中村先生はお茶のバイオテクノロジーをやっており、30年ほどお茶のブレーキングていう育種をやっていて
それは後程、ご紹介する「つゆひかり」、そうしゅん、おくひかり
あるいはですね、はるみどりなどを育成してきたとのこと。
お茶の品種は今から150年ほど前までは在来系、種でまいたお茶の木からお茶を作って、お茶というのは作られていた。
ところが、これですと、人間と同じように、一株一株全く別の品種。
そのためにですね、ハサミで摘もうと思っても一株一株がですね、芽の出る時期が早いのがあったり遅いのがあったり、渋い芽があったり甘い芽があったり。
するためにですね、なかなかいい品質が安定しないというふうなことが起きます。
そういうなか育種をする人間が、その中から芽の大きな素晴らしいものを選んで、あるいは早い時期の物を選ぶことで品種を育成している。
それがですね、杉山育三郎。
皆さんご存知の名前が、明治の時代、育種を初めます。
そして、優良品種というものを育成した結果、現在ですね、全国の90%以上が品種の物になった。
ところがこの品種を作ってみるとですね、当初はですね。なかなか増殖、増やすことができなかった。
そのなかで、昭和の時代にですね。
「挿し木増殖法」
いま、一芯二葉による葉っぱ2枚つけて、芯が1つある状態。1枚で畑に差しておくと、根っこがすぐ出るわけですけども、そのような増殖法が昭和の初期にできまして、この両輪があいまって
現在による、品種ばかりの物が世の中に変わってきた。
そのことによって、そこに書いてありますね。
収量性(どれだけ茶が採れるか)、一段と高まってきた。世界にですね。
非常に優秀な品質を持つ茶園がですね。
日本では構成することができた。
さぁ、そのときにですね。その品種というのはなんだろうということが問題になってくるわけですが、
品種というのはですね、大きく分けて、3種類のものをまとめて1つの品種というふうなことになった。
日本茶と種苗法
1つは、種苗法という法律に基づいて、登録されたもの1つ目です。
昭和53年です。
国の方で種苗法という法律ができまして、そこに申請して登録すれば、それが品種ですよ。
これは国がですねなぜ国が種苗法というのを作ったかといいますと新品種育成者の保護のためです。
ちなみに現在、お米とか苺とか、世界でですね。
例えばそうですね、苺で言うと、はるのかとかですね、紅ほっぺとかいろんな苺の種類があるんですが、その苺の種をですね。
あるいは苗木をですね。よく旅行に来てですね、パッと外国の方が持ち帰って、それを増殖してしまう、増やしてしまうといったことがあるんですが。
この話ですね。
そうしますと、日本でそれ以上のものを外国の方がそれ以上より多く作ってしまうと、権利者の保護ということでできた。
それが昭和53年。
種苗法の話はじゃがいもでしたが、参考動画がありました。
農林認定品種
2つ目はですね。農林認定品種。
農林省の、農林省というのは国の機関ですね。
そこがお金を出して、「お茶というのは非常に重要な作物だから品種を作りなさい」ということでお金を出しました。
指定府県として、宮崎県と埼玉県が国からお金をもらって、国の品種を作っています。
特に、埼玉県は「寒さに強い品種を作りなさいよ」ということで埼玉県が認知された。
静岡県 金谷 温山地向き 枕崎、鹿児島県ですね。枕崎は団地向きの品種。
そして、宮崎県は「釜炒り茶のような品種を作りなさいよ」ということで、国がお金を出して育成している。それが昭和28年ですね。
そういうとこから育成されたものが農林認定品種ということです。
平成23年度の認定結果・茶「はるのなごり」、「なごみゆたか」 RT @maff_rss: 農林水産省 平成23年度農林水産省農林認定品種について: 平成23年度農林水産省農林認定品種について http://t.co/AHrnv63n
— しもきた茶人 大山泰成 (@shimokita5588) April 10, 2012
ちなみに、農林認定第1号は、なにか。「べにほまれ」紅茶です。
ちなみに、「やぶきた」というこれが付いている品種は何号かというと6号。
まったく、これ時代背景のもとに作られたんです。
これが昭和28年に作られた品種、物です。
まだまだ紅茶っていうふうな、後程お話しますけども紅茶が重要であったということでは、第1号が「べにほまれ」。
それが2つ目の品種。
府県育成種
3つ目の品種としては、府県育成種。
府県というのはですね。京都府がある関係で、「府」が入っていますね。
京都府育成種で育成したよ、静岡県育成種。
育成したっていうのは、京都府だけのお金で作った品種。
静岡県がお金を出して育成した品種。三重県がお金を出して作った。茨城県がお金を出して作った。鹿児島県がお金を出して作った。
とうとう、様々な府県でですね。
その県でブランディングするために、自分の県で作ったから俺の県で増やして、これをですね。一挙に増やして県が儲かろうという意味を含めて作った品種なんです。
そのような品種を府県育成品種と言っています。
このような品種をですね。3つを含めてですね。いま私達は「品種」という風な名前でつけています。
その品種の内訳としては、煎茶が大部分。
煎茶玉露、煎茶玉露は京都ですね。
これは金谷と枕崎に煎茶とか玉露を作らせた。
いや、我々の方がずっといいものを作れるぞというような自信の中でですね。
京都府が自分たちでお金を出して作って、このようなものもある。
玉綠茶みたいなやつは、玉綠の研究が進んでないから作りたいということで熊本とかですね。
紅茶もしかり。そのような構図なんですね。
今現在、どの程度の比率になっているかというと、国が育成して、国がお金を出して育成している品種が30。府県が育成したものが68あります。
で民間が作った品種が20ある。この民間というのは農家の方々ですね。
なんとか皆に認知してもらいたい。
そして、それがね、他の人が勝手に作れないようにしたいという時に、この民間の方が種苗法に登録するわけです。
そして、それが品種として認知させるわけです。それが種苗法の登場となったわけです。
それが民間です。
かつては種苗の登録品種というのは民間の方が中心で出していたが、やはりこれ権利保護するには府県だって、同じように他の人たちにも使われるようにしなきゃということで、現在はこの府県が国の品種もみな種苗法の登録品種に適応されている。
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