各地方の火入れの違いについての話をしていただいたのでまとめました。
うおがし銘茶の焙煎
B:仕上げの火入れも、うちなんかは言うてもほとんどない。
最後なんかかなりうちの人に言わしたら、最後あんなんほうじ茶やんけっていうぐらい火入れするか、伝統的な宇治茶はやっぱり火入れの味が前面に出るの嫌うから、そういう乾燥のさせ方はしないみたいですけど。
東京でもうおがし銘茶さんてところが、特に火入れ強いですね。
A:そうなんですか。
C:めっちゃ強いですよね。
僕も驚きました、飲んだ時。
A:そんなに強いの?
C:真っ黄色でした。(笑)
A:真っ黄色なの。(笑)
B:宇治の人はあんなんほうじ茶なんだとびっくりしました。
A:そんなにすごいんだ。
つきまさ下北沢店とうおがし銘茶のお茶の話
B:5月に東京に行った時に色々回って、下北沢にかなり古い日本茶喫茶店があるんですよ。
つきまさって言うんですけど。
そこ行ってみて、5月やからメニュー、新茶セットってあったから敢えて新茶セット頼んでみたらつきまさはうおがし銘茶さんのお茶を入れてて、だからすっごい火入れ強い。
これ、新茶の香り分からへんやんって。
A:どこのお茶ですか言うて。
B:うおがし銘茶ていう所は築地が本社なんだけど、昔からなのかな。
船員さん用にお茶を出してたんですって。
A:そうなんですね。
傷みに強い方が良いですね。
B:長旅、船のね。
長い期間置いてかなあかんから、徹底的に火入れしたやつを持ってたんですって。
だからうおがし銘茶のお茶葉火入れが強い。
A:なるほど。
C:なんで火入れが強いんですか。
B:船に卸してたんですよ。
船旅する船員さん向けの。
長期旅になるでしょ、って聞いて。
A:何カ月も旅になると。
B:まぁ宇治だけじゃないんですけど、
宇治に象徴される昔ながらの日本茶の旨味たっぷりのお茶が高級なお茶ですよって思ってる人からしたら、火入れが強いお茶はちょっと安っぽいほうじ茶というか、安っぽいと思うんやけど。
でも実は火入れが好きな人結構多いんですよね、日本人で。
僕もあの味好きやけど、ほうじ茶までいかなくても、うおがし銘茶の火入れが強いのもこれはこれでありちゃうかって思ってしまうんやけど。
A:あとは、慣れ。
が、ありますよね。
小さい時から飲みなれてる物あったりしますよね。
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