前回に引き続き、有機肥料と窒素肥料の話です。
ただ単純に肥料をふれば良いというものではないんです。
前回の話
茶に与える窒素肥料の公害問題
窒素肥料ってずいぶん前なんですけど問題になって、窒素肥料やりすぎると吸収しないのが川に流れて行って、そこで化学変化で変わって川が死んじゃうみたいな言われた時に、農水省がこれぐらいにしてくれよって、指針出したけど、そん時に鹿児島は忠実に従った。
何故かというと鹿児島の水質が一番危なかった。
これ以上進むと、そうやって川とか池とかが死んじゃって生物いんないようになるっていうぎりぎりの所いってたから、鹿児島は従う。
で、八女とかは言われた通りにはせんけど、控えた。
一番控えんのが宇治なんです。昔から。(笑)
窒素肥料をしないで美味しいお茶なんて作れるかという論理
そんなん少ないもんで美味しいお茶できるかって言って、でも宇治は地形の問題もあるんやけど分散するからなぁ。
逆に鹿児島みたいなこの川がとかこの池がダメになるってならなかったから。
多少減らしてもこれ以上減らしたら美味しいお茶なんかできないって言ってやらなくなった。
ずいぶん前の話やから今どうなってるか知らんけど。
今も窒素肥料やりすぎで池が死んだとかいう話はあんまりきかないし。
ある程度治まったのかもしれない。
玉露が胸焼けする感覚と肥料問題
僕は美味しい玉露とかも好きやけど、あんまり量飲めないなと思ってて、飲んだ時になんかこの辺につかえる感じがするって思ってて。
胸やけがするみたいな感じがね。
ありますよね?
あります。
畑の時に味の素投入するか後で投入するかの違いですよね。(笑)
釜炒り茶のスッキリ感はなぜ起きる?
釜炒り茶とかを飲んだ時に、なんてスッキリしたお茶何だろうと思って。
色々インストラクターの先輩たちに聞いてたんですよ。
釜炒り茶のこのスッキリ感は普通の煎茶とどこが違うんですかって聞いてたら、ある人が言ったのは、肥料の差とのこと。
釜炒り茶っていうのはそもそも高く売れないから、そんなに肥料投入ができない言われて。
そうなのって。
確かにね、釜炒り茶って市場に出して入札価格とか出るじゃないですか。
新茶の時はご祝儀で88万で出てる、あの価格が釜炒り茶って一番低いんですよ。
安いから高く売れへんから、高く投入できへん。
でも、そっちの方がスッキリするんやったらそれはそれで良いちゃうと思って。
番茶のスッキリ感も釜炒り茶と同じ理屈
番茶系とかもスッキリするなぁ思うのは、肥料なんかやってないからでしょ。
無農薬でめっちゃスッキリ飲みやすい。
ガブガブ飲むお茶には窒素肥料は適さないかも
窒素肥料っていうのはそういう問題もあるかもな。
旨味は確かに増えるけど、ごくごくとかいう…ではないよな。
番茶確かに、今日何杯も飲んでますけど。
これ玉露飲めないですよ。
玉露でこんなに飲んでたら気持ち悪くなって次の日動けんすよ。
玉露のカフェインの含有量が多いのも肥料の影響?
カフェインの含有量って玉露と抹茶って煎茶とかに比べて、多分倍ぐらいあったと思うんすけど、多分それも肥料ですよね。
おそらくね。
肥料やることでカフェインが増えるんじゃないですか。
他の成分もおそらく増えますけど。
え、それって肥料って窒素系で?
だと思います。
僕が居たとこはてん茶作ってたんですけど、煎茶とてん茶作ってて煎茶の倍入れてましたね、肥料。
その分虫とかダニとか付きやすくなるんで薬品も倍撒いてました。
ということで、窒素肥料というのは適切に使えばまろやかでコクのあるお茶が作れますが、
与えすぎると美味しくないプラス環境に悪いということであまり良いことにはならないようです。
あと高いお茶が必ずしも美味しいというわけでもないです。
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