長期貯蔵中の市販緑茶葉の品質変化の評価におけるエレクトロニックノーズおよびキラルキャピラリー電気泳動

ハイライト
•熟成緑茶の品質管理のための
統合的アプローチを提案した。
•芳香およびポリフェノール含有量は、
イーノーズとキャピラリー電気泳動によって評価した。
•イーノーズは未知のサンプルを
「老化」または「非老化」として正しく分類した。
•キャピラリー電気泳動は、
熟成緑茶中のポリフェノールの損失を明らかにした。
•イーノーズとキャピラリー電気泳動は、
緑茶を迅速に特徴付けることができた。

要旨
イーノーズとキャピラリー電気泳動を、
長期間保存された緑茶サンプルの品質管理に適用した。
「老化」(2年間長期間保存した茶葉)、
「非老化」(新鮮な製品)緑茶サンプルを入手した。
揮発性化合物の嗅覚指紋を得るために
6個の金属酸化物半導体(MOS)センサーの
配列を備えたイーノーズにより分析した。
ケモメトリックス分析により、
イーノーズは未知のサンプルを
「老化」または「非老化」として正しく分類した。
CD-MEKCでカテキンを定量した。
カテキン、メチルキサンチン類のテオブロミン、カフェインの分析は、
ポリフェノールの損失を明らかにした。
HP ‐βCDに基づく応用エナンチオ選択的方法を
(-)-ガロカテキンの存在下で(+)-ガロカテキンの推定に利用した。
エピマー化は老化中に起こらなかった。
CD-MEKCとエレクトロニックノーズは
緑茶の迅速な特徴づけを可能にした。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0039914014003221