緑茶からの抗酸化カテキンの単離とそのカフェイン除去

要旨
緑茶抽出物溶液 からカテキンを分離するための溶媒として酢酸エチル、n−ブタノールおよびn−ヘキサンを使用し、クエン酸溶液を使用してカテキンをカフェイン除去した。

カテキンの収率およびカフェインの濃度に基づいて、酢酸エチルが茶抽出物からカテキンを単離するための適切な溶媒であることが確認された。

最適抽出条件は、100 gのお茶を3 Lの水中で80 ℃で40 分間抽出し、抽出溶液中のカテキンを1.5 Lの酢酸エチルを用いて3回単離することであった。

酢酸エチル層に抽出されたカテキン類は、有機層を10 g/Lのクエン酸1.5 L溶液で3回洗浄することにより脱カフェインされた。

得られた生成物は694.47 mg/gのカテキンおよび37.89 mg/gのカフェインを含み、78.8%のカフェインが除去された。

この方法は、伝統的なクロロホルムの カフェイン除去に代わるものであると考えられている。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960308510000167