緑茶はメタボリックシンドロームの成人においてグルタチオンと血漿抗酸化能を増加させる

要旨
緑茶は、一般的なポリフェノール含有飲料であり、
メタボリックシンドロームの臨床的特徴を軽減する。
しかし、内因性抗酸化バイオマーカーにおける
効果は明確に理解されていない。
緑茶がメタボリックシンドロームを
有する成人において抗酸化剤パラメータ(酵素的および非酵素的)
を増加させるという仮説を検証した。
メタボリックシンドロームの35人の肥満参加者は、
無作為に次のいずれかを8週間摂取した:
緑茶(1日4カップ)、対照(1日4カップ水)、
緑茶抽出物(1日2カプセルと4カップの水)。
循環カロチノイド(α-カロチン、β-カロチン、リコペン)、
トコフェロール(α-トコフェロール、γ-トコフェロール)、
微量元素を高速液体クロマトグラフィーと
誘導結合プラズマ質量分析法をそれぞれ用いて測定した。
血清抗酸化酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ、
グルタチオン、カタラーゼ)と血漿抗酸化能を
分光光度的に測定した。
緑茶飲料や緑茶抽出物は血漿抗酸化能力と
全血グルタチオンを増加させた。
カロチノイドとトコフェロールの血清中濃度、
グルタチオンペルオキシダーゼと
カタラーゼ活性に影響は見られなかった。
緑茶抽出物は血漿鉄を減少させたが、
銅、亜鉛、セレンは影響を受けなかった。
緑茶はメタボリックシンドロームにおいて
抗酸化作用を示すかもしれない。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0271531713000043