マイクロ波支援アセチル化による緑茶(チャノキ L.)からのカテキンの分離、個々の成分の抗酸化能力の評価および分光分析

ハイライト
•液 – 液、Soxhlet、Microwave(MW)法による緑茶からの全カテキンの抽出
•マイクロ波は、10〜20分で純粋なカテキンを得るためのアセチル化および脱アセチル化を仲介した。
•1 H、13 C NMRおよびHRMS によるカテキン成分とその酢酸エステルのキャラクタリゼーション
•カテキンアセテートのFT ‐ IR分光データと物理的パラメータの報告(初めて)
•FRAPおよびDPPHアッセイによる分離した個々のカテキンの抗酸化活性の評価
要約
個々の緑茶カテキンの分離は、それらの構造的類似性および不等分布のために限界がある。
したがって、この研究の目的は、1. シュウ酸含浸を用いた分取薄層クロマトグラフィー(TLC)、そして、2. マイクロ波(MW)媒介アセチル化、続いて古典的シリカゲルカラムクロマトグラフィー分離に基づいて分離方法を開発することでした。
異なる抽出技術による総カテキンの収率は、通常(7.3%)、液液(7.8%)、ソックスレー(8.3%)およびマイクロ波(8.8%)であった。
種々のMW条件下での全カテキンのアセチル化を無水酢酸、トリエチルアミンで探査しそして15分/ 1g規模で標準化しそして分離にかけた。
続いて、個々の酢酸カテキンをMW条件下で脱アセチル化し、TLC、高分解能質量分析法(HRMS)、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)、1 Hおよび13 C核磁気共鳴(NMR)分光分析によって特徴付けた。
抽出物の全ポリフェノール含有量は931.17±0.67g GAE kg -1であった。
脱アセチル化カテキンの抗酸化活性は、トロロックス当量(TE)および1,1ジフェニルピクリルヒドラジル(DPPH)の%阻害に関して、第二鉄還元抗酸化電位(FRAP)によって評価した。
従って、TEおよびDPPH%阻害は、それぞれエピガロカテキン酸(12.3および71.9%)、エピカテキン酸(11.5および55.5%)、エピガロカテキン(9.10および46.0%)、エピカテキン(7.40および35.1%)であった。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0023643818300653