お茶の栽培についての講義についてまとめました。
正直農家の経験がないと全く意味不明な内容だと思います。
がとりあえず流しで見てみてください。
お茶の栽培と製造ということで、お茶が茶畑に植わっているところから、
どうやって出来上がって皆さんの飲める状態になるのかっていうのを勉強していきます。
茶の栽培についての流れ
製茶機械のように動きがなければ理解しにくいものを始め
特に製造工程は製茶の基本である、手揉み製法と比較することにより、製茶の(原理)をわかりやすく解説しようと心がけますので
テキストの補助教材としてご覧くださいとのことで。ビデオをまとめたものになります。
よく整備された茶園。
茶園をよく見ますと、何本もの筋が通っていますが、この一本ずつを「畝(うね)」と言い、一列に植えられた茶の苗が成長して枝を張り、枝と枝とが重なり合って、あのような一本の畝になったものです。
現在では茶園ごとに品種化され、摘採をはじめとして効率的な作業ができるようになりました。
手摘み茶の風景と方法について(山間部)
手摘みは非効率なうえに人も多く必要になってくるので現在では少なくなっています。
茶の幼木園の手入れ
茶畑で合鴨農法というのも取り入れられているそうです。
通常、挿し木で繁殖した2年生の苗を、一列、または千鳥状に植えつけます。
また、将来の株張りを予定して、畝間は所定の広さを確保します。
幼木時期は雑草除けや乾燥防止を兼ねて、藁や敷草などでマルチします。
お茶の霜の被害と対策について
「八十八夜の別れ霜」といって、5月の摘採直前に低温に見舞われることがあり、この時期の凍霜害が最も被害が大きいものです。
茶園に扇風機、なんとも(アンマッチ)な風景ですが、防霜ファンが霜害に効果があることから、1970年代より急速に普及し、お茶の安定生産に貢献しています。
最も防霜効果が高い「散水凍結法」です。
水が凍る時に放出する潜熱を利用した方法ですが、10aあたり一晩に25tぐらいの水が必要なため、水源が確保できること、過湿にならない土壌であることが条件になります。
高温多湿の日本では、防除は大切な作業です。
一番茶ではほとんど防除の必要はありませんが、二番茶成育期以降、夏場での病害虫の発生が多く、防除は欠かせません。
茶の病気
それでは、茶園に発生する主要病害虫を見てみましょう。
「炭疽病」です。多発した場合は大きな被害になります。
「網もち病」です。
中山間地で発生しますが、多発すると翌年の一番茶収量に大きく影響します。
最近、発生はほとんど見られません。病班が葉裏に白く餅が膨らんだようになることから、「もち病」と言われます。
中山間地に発生します。「輪班病」です。摘採の時に切り口から感染します。
茶の害虫一覧
※注意事項 害虫だけあって グロテスクなので知りたい人のみのリンクからみていただけたらと思います。
次は害虫です。
カンザワハダニとお茶
防除が難しいカンザワハダニ成虫とその卵です。
幼虫です。
この時期が防除適期です。
越冬成虫です。
越冬期になるとこの様に赤くなり、俗に「赤ダニ」と言われます。
コカクモンハマキとお茶
コカクモンハマキの成虫で、右がオス、左がメスです。
幼虫時代はこの様に茶葉を閉じ、中で成長します。
この時期になると薬剤もかかりにくく、防除は難しくなります。
葉を閉じる前の孵化直後の幼虫です。
この時期が防除適期です。
チャハマキとお茶
成虫で、右がオス、左がメスです。
コカクモンハマキの幼虫よりやや大型です。
同じように葉を閉じて、中で成長します。
孵化直後が防除適期です。
チャノホソガとお茶
この様に三角形に葉を巻くため、別名「サンカクハマキ」とも言います。
チャノホソガの成虫です。巻かれた葉を開いたところです。
幼虫と、これが排泄した糞が詰まっていますが、この被害様が多く入りますと、翠色が赤くなり茶の質を落とす原因になります。孵化直後の葉を巻く前に防除が必要です。
チャノミドリヒメヨコバイとお茶
チャノミドリヒメヨコバイの被害様で、新芽の茎に加害します。
成虫です。幼虫です。加害は新芽にされるので、新芽の時期が防除適期です。
チャノキイロアザミウマとお茶
チャノキイロアザミウマの成虫です。
チャノミドリヒメヨコバイと同じく、キュウジュウ害虫?(聞き取れず)ですので、新芽の時期が防除適期です。
クワシロカイガラムシが寄生した枝です。
メスの成虫です。殻で体を覆うので、防除は極めて難しくなります。
幼虫です。
この時期は比較的活発に動きます。
この虫は、年間3回発生と2回発生の2つのタイプがあります。
いずれも孵化直後が防除適期です。
茶園の防除
人が歩いてやるパターンは巨大なタンクに農薬を入れてそれをもとに防除を行います。
自分自身が農薬を吸い込むと致命傷になってしまうのでマスクと万が一体にかかってもよいように長袖は必須です。
結構重労働です。
茶の新芽と発芽
茶の新芽は「包葉 ほうよう」という、いわば鞘(さや)に包まれて冬を越します。
画面は包葉を破って芽が出始め、包葉の長さとほぼ同じに伸びたところで、茶園の70%がこのような発芽状態になった時を、「萌芽期 ほうがき」と言います。
萌芽の順調な降雨により、新芽は日一日と伸びていきます。
芽には何枚かの葉が巻き込まれていますが、最後の葉が開いた時を「出開き」と言い、出開きの(割合を)を出開き度と言って、摘採時期の目安にします。
この時期になると約5日に一葉が出開いていきます。
出開き度50%の芽です。
出開き度80%です。
これ以上伸ばすと茶の品質が悪くなります。
茶の摘採と摘採機械
いよいよ摘採です。
可搬型摘採機にによる茶の摘採
右側の人が主で左側の人がサブで機械を動かしていきます。
たまに茶畑にイノシシが掘った穴などがあると右側の人は転ける可能性があるので要注意です。
なにげにケツ持ち(後ろにいる人)も辛いです。
この人がいるかいないかで左右の機械を持つ人の仕事のしやすさが変わってきます。
人手が足りないときはケツ持ち件茶を運ぶ仕事になりますので結構重労働になります。
大型摘採機による茶の摘採
摘採を待つ茶園です。
現在では、平坦な条件のよい茶園では、このような乗用型の大型摘採機が導入され、効率的な収穫がされています。
補足:平坦ではない茶園で使うと怪我をしたり下手をすると大事故につながることもあるそう。
滋賀県のお茶屋さんに聞きました。
無人の大型摘採機
ここまで来ると坂に茶畑が多い静岡より平らな茶畑が多い鹿児島に軍配があがるというのがうなずけます。
一年間の作業により踏みしめられた畝間を掘り返し、土を膨軟にしつつ、根に酸素を供給する大切な作業です。
表面に白く見えるのは、酸度矯正のために施用された苦土石灰です。
秋も深くなり温度が下がってくると、茶の木の生理的活動も低下してきます。
秋整枝 春整枝
この頃、秋整枝を行います。株面をきれいにならし、新茶に古葉などが入らないようにするための重要な作業です。
こちらは大型機械を用いて整枝をしています。
春整枝と言って、春にこの作業を行う地帯もあります。
こちらは可動型でやっています。
なれないと浅く刈ってしまったり逆に深く刈ってしまったりと難しいです。
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