日本茶アドバイザー受講の際に講師Yさんよりペットボトルのお茶についての話を伺いました。
非常に興味深い話でしたので今回記述させていただきます。
ペットボトルのお茶は番茶!
ペットボトルのお茶は番茶の部分なんですね。
番茶を火を強く入れて焙煎して、それをほうじ茶のように火を強くいれたものがペットボトルの原料なんです。
皆さん飲んでいる「お~いお茶」って言うのは、実はほうじ茶なんですね。
硬葉(硬い葉っぱ)のものを強く焙煎して、根こそぎ甘みを出す。
旨味なんてほとんどないんですよ。
今は技術がすごくて、わずかにタンパク質から旨味を出すみたいな。
根こそぎ5煎目ぐらいまでを抽出するような技術なんですね。
ほとんどはほうじ茶屋さんが作っています。
静岡市内に5社、県内に500社のうち15社、全国に57社ほうじ茶やってるんですね。
ほうじ茶って集約的にやるんです。
補足:集約的農業とは コトバンクより
資本,労働力の多量投下によって単位面積から高い収益をあげる農業。粗放農業に対する。一般に先進国の近郊農業は集約的で,野菜,花卉栽培,酪農などを行うことによって狭い土地から高い収益をあげている。
https://kotobank.jp/word/%E9%9B%86%E7%B4%84%E8%BE%B2%E6%A5%AD-77450
全部が全部やると、技術的に大変なもんですから。
そこは安い原料を大量に仕入れる力があるもんですから、それでそこに作らせているんですね。
ペットボトルのお茶を。
茶色いじゃないですか、こうやって出すと。ほうじ茶なんです。
実は皆さんが飲んでいるのは。
ほうじ茶って書いてあるペットボトルありますね。
あれはさらに強い焙煎したものをほうじ茶で市販しています。
そういう話はきりがないんですが、中々面白いです。
日本茶アドバイザーだから急須だけ知っていればよいというものではない。
お客さんがペットボトルの話すると。
ペットボトルの話しなくちゃいけないんですよ。
アドバイザーでも、インストラクターでも。
今は急須だけの時代じゃないじゃないですか。
※補足: このペットボトルのお茶の話をすると9割位の人がびっくりします。
実は急須って使用しているのは半分ぐらいなんです。
今、量的に。残りの8万トンあって、急須で淹れるのは半分以下になっていて、2割くらいがペットボトル。
2割近いものは粉末、パウダー。
それもほうじ茶が一番圧倒的に多い。
皆さんが見ている、よく回転寿司で緑の粉末ありますね。
あれなんと3位なんで、生産量。
実は1位がほうじ茶で、2番が玄米茶のパウダー。
別に緑である必要がないっていうのもあるんです。
例えば、緑なんかがアイスクリームだとかハーゲンダッツの、美味しいですよね。
すごくいい抹茶使ってあるんですけども。
お茶といえども緑でなくてもいいのあるんです。
お茶の利用に関わるんだけども、例えばエアコンのフィルターなんかに、お茶を混ぜ込んでいるのがあるんです。
抗菌とか臭いをとるとかって。それは別に緑じゃなくたっていいんです。
ほうじ茶は圧倒的に世の中に使われている
ほうじ茶は圧倒的に多いですね。
常に使われています。
ペットボトル茶が約40年前に生まれています。
みなさん飲んでいて、0歳児が40歳になっている。
40歳の人は80歳になっている。
ほとんどの国民がペットボトルの味、つまりほうじ茶の味を知っていることになります。
今ほうじ茶の(ラテ)が結構、これ当たり前の話で、さかのぼれば何千年も前から炙り茶飲んでいるわけじゃないですか。
どっちかっていうと煎茶を飲んでいる人は権力者とかお金持ちとかってなってて、今ほうじ茶を皆さん飲んでいるんですね。
時代も変わってきてみな煎茶を飲めるようになっているのですが。
でもほうじ茶も実は飲んでいるんですね。
ペットボトルは2割の原料なんでね。
半分ぐらい占めている。
液体の量にすると。技術力で5煎目まで出てるでしょ。
急須だとだいたい2煎ぐらいで、よくて3煎、4煎。
つけっ放しみたいな。
昔だったらいろりにグラグラやって。
まあ、それはいいだか悪いだかよく分からないんですけど、煮立てるのと同じことで。
旨味がやっぱ好きだって人は、いいお茶ってのはどっちがいいとも言えないんだけども、
そういうお茶を多く飲んでいるということでしょうね。
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