日本茶アドバイザー 茶の栽培講座。続きについてまとめていきます。
整枝とお茶
「整枝」と言いましたが、「枝を整える」って書くんです。
「秋整枝」って書いてありますが、「摘採芽を揃えながら、秋伸びた芽を、頂芽を取り除き、一番茶の (保護)に備える」と。
先ほども言いましたが、お茶は5月に摘み取る一番茶、6月の末に摘み取る二番茶と、秋に摘み取る秋番茶と3回摘み取るんです。
この(株)整枝っていうのは、秋に摘み取る秋番茶を収穫する人もいれば、取ってしまって捨ててしまう人もいるんです。
秋に取る秋番茶のことは、あえて秋整枝という言葉になっています。
秋整枝、だけど秋に私らは摘み取って製造してますけど、それをそのまま製造せずに畑に捨ててしまう。
だから秋の場合は、秋整枝という言葉を使います。
「春整枝」、すごく気温の低い地域は、やっぱり冬の間はちょっとでも葉の層があったほうがいいという考え方から、秋に伸びてるやつを落とさずに、春に落とすっていうこと。寒い地域では。
「その他の整枝」「次の時期の新芽に来る(早遅芽)の混入を防ぐ」
これ何を言っているかと言いますと、一番茶も二番茶も、秋番茶も、よく伸びてるやつと、機械でバーッと刈ると、芽をこういう方向で刈るんですけど、当然きれいには刈れません。
ちょっと残ってしまうというか。(ジャージャー刈って残る)っていうのか。
残るということ。
それと後で出てきますが、春先に霜にあたると、いっぺん霜にあったって芽がなくなります。
また遅れて後で出てくるんですけど、その遅れて出てくるやつは一番茶を摘み取っても、タイミングがずれてまた後で出てくるとかいうこともあります。
やっぱり一番茶、二番茶を摘採した後は、私らで言いましたら、摘採した後に5ミリ上からもういっぺんサーッと刈る。
そうすると(茶園)がまっすぐになります。
そのままだと汚くなるので。
これはそういう意味です。
一番茶、二番茶を摘み取ったら、表面の汚い部分を取り除くために摘み取ります。
茶樹の更新
親葉が入らないように刈っていくとだんだん上がっていくので、(一度)にバサーンと落とすわけです。
浅刈り
二番茶を摘み取ってからしてるから、結構葉も(残ります)。
これが浅刈りで、これが3cm5cmくらい結構葉が残ってます。
深刈り
二番茶を摘み取ってから10cmですのでほとんど葉は残りません。
下記の動画では深刈り後4週目くらいで芽が出てくるのがわかります。その後もぐんぐん伸びていくのがわかります。
中切り
これは地上30~50cmの、この図を見て分かりますけど、ほとんど木だけです。
さすがにここまで二番茶後に落としてしまうと、7月の末から出てくる三番茶芽だけではふさがれないんで、この中切りは一番茶を摘み終わったら落として、二番茶と三番茶で親葉を作るみたいな感じになりますね。
だから「浅刈り」「深刈り」、ここぐらいまでは二番茶までOKですが、もうここまで来ると一番茶だけになります。
これ中刈りです。ここが地面として、この高さで落としてます。これがだいたい40cmか45cmぐらい。
さすがに40cm~45cmだと葉っぱも何もありません。
木でも太い木だけ残ってるだけなんで、5月の末にやって、その後の二番茶、三番茶で蓋をするという感じになります。
台切り
これは本当にこんな感じですので、ほとんど収穫が見込めなくて、かなり回復するのには1年近くかかる感じです。
補足:先生のお言葉
他もそうですが、特に栽培はページ数が多いので、ページ数が多いってことは非常にボリュームが多いってことなので、ある程度はしょっていきますので、ある程度はテキストで勉強していただきたいんです。
※栽培はめちゃくちゃ難しい。情報も殆ど無い中でやっていた我が家の父は凄いと再認識。
茶と窒素
「茶樹は、窒素成分を好む」というこで、「成木園の(セイ)肥料、100kgあたり、(各種の含有量)が、窒素で1.5(ミリ)」。
要するにお茶は、窒素をやらないとなかなか育たないということです。
生葉100kgで1.5kgの窒素成分が入っている。
年間で1800kg。
一番茶と二番茶と秋番茶で1800kgとれるもので、1.5を18倍(1800÷100)するだけ畑に取ってしまうというか、茶の木が持っていくわけです。
それだけ窒素が減るわけです。
その減った分だけ畑に置いてやればいいかというと、そうではなくて、
「窒素肥料吸収率を50%とすると」ということは、畑に肥料置いても窒素成分の半分しか木は吸えない。
何でかって言ったら、肥料ですので雨が降れば根が吸う以外に、地面下向いていくということもあります。
肥料置いても結局窒素成分は50%、半分ぐらいしか吸えないということです。
年間どれぐらい必要か、1.5kgを18倍で掛けると27kgぐらいあるのかな。
だけどその倍の54kg置かないと、結局は戻らない。
そういうことがテキストには書いてあります。
20%なんで、捨ててしまうばあい 畑に(整合)しないと、茶の木がもたない。
→最後の一行 書いている本人も意味不明です。調査します。
なぜ窒素を入れるかのヒントを手に入れました。
茶の木は、窒素成分のアンモニアを吸収することで、旨味成分であるテアニン(アミノ酸)を生成します。そのような事から行われた、窒素肥料(硫安など)の多量な施肥。
※ 硫安(硫酸アンモニウム)…ナイロン原料等の工業製品の製造過程から出来る副産物。
ただしデメリットも
窒素肥料を大量に施用することは茶樹の病害虫に対する抵抗性を弱める要因となり、必然的に農薬へ強く依存しなければならないという問題点もあります。
過去に窒素肥料を大量に施肥し、茶木が吸収しきれなかったアンモニア態窒素から変化した硝酸態窒素が地下水に溶脱することによる水質汚染が社会問題になった経緯があります。http://kusumoridou.blog117.fc2.com/blog-entry-65.html?sp
補足:授業でやったことが全てではない。
真実は結構隠れていたりする。
茶の肥料の種類
化学肥料、有機質肥料、(カイゴ)肥料、化成肥料と。
肥料の袋を見ると、左から窒素、リン酸、カリ。
肥料の主な成分ってこれです。
これパーセントで書いてあります。肥料の袋はだいたい20kgです。
何を言っているのかというと、
例えばこれ20kgの袋で窒素4.2kgって書いてあるんですが、この袋には窒素成分のここの部分だけが、21%(4.2/20*100%)入っています。
掛け算すると4.9。
だからここで言うと、20kgの袋に12%窒素が入っていますと。
20×0.12%が2.0kgということで、20kg×0.3%(リン酸)が6kg、20kg×0.5%(カリ)が1kg。この20kgの袋の中身はこれだけの成分が入っていますということですね。
じゃあ、これ全部出したら20kgにならへんって話ですけど、まあそれはいろんなことがあるんでしょうけど。
→こちらも自分で書いていて意味不明なので調べます。失礼します。
茶の栽培と各種肥料の違いについて
単肥肥料
この窒素、リン酸、カリの一つしか入っていない。
例えば、窒素しか入ってないのは、一つなので単肥肥料。
化成肥料
窒素、リン酸、カリの3つのうち2つ以上入っているやつは化成肥料です。
窒素の問題について
こんな論文もありましたので引用させていただきます。
茶栽培 に おいては,窒 素 多肥 に起 因す る環 境 へ の負荷 発 生 並 び に土 壌 の劣 化 が 問題 と なってい る。 また,1999年 に は硝酸性窒 素及 び亜硝酸性 窒素 が公 共用水域 及び地下水 の水 質汚濁 に係 る人 の健康 の保護 に関す る環境基 準 に追加 され,茶 園か らの硝 酸性 窒素排 出削 減が強 く求 め られ る こと となった。今後,茶 業の発展 を図 るた めに は,現 在 の収 量及 び品 質 を維持 しつつ肥料 を大 幅 に削減 した栽培技 術 並び に施肥成 分の 系外 流出防止技術 を開発 して茶栽 培 にお ける環境 負荷低減 のための肥 培管 理 シス テム を確立 す る必要が あ る。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cha1953/2005/100/2005_100_29/_pdf
有機肥料
有機質肥料としては、菜種油粕などです。
配合肥料
配合肥料っていうのは、こういう化学肥料と有機質肥料を配合したものが配合肥料です。
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