日本茶アドバイザー、茶の木茎分離について書いていきます。
お茶の仕分けの仕組みは結構手間がかかっています。
その分品質の良いお茶が消費者のもとに届くのですが、その説明をしていきます。
茶の木茎分離
木茎分離というのは、字で書いてるごとく、木とか茎を分離するということです。
木茎分離と書いていますが、木と茎の分離で次が風選になっていますね。
4号したで12号上が、長さが2.5ミリ以上、7.5ミリ未満の一番ちょうどが次の風選にいきます。
そして、2.5ミリより小さいけど1ミリより大きい芽茶も風選にいきます。
これは別々のルートにいきます。
静電式木茎分離機というものと、色彩式木茎分離機というのがあります。
静電式木茎分離機
これは仕上げ工場にあるやつなんですが、実は木茎分離機の静電式っていうのは、荒茶工場にもあります。
静電式の木茎分離機なんですけども、上で平行部類で適度な大きさのやつが下へ落ちてきて、ローラーみたいなのが回ってるんですけど、上で網の目を通ったちょうどのやつがきて、隙間から下へ落ちていくわけです。
落ちていって次乾燥機で飛ばされるんですけど、その前、乾燥機で乾燥はしてるんですけど、葉っぱと茎が厳密に言うと乾燥の具合が違う。
葉っぱは薄いからよく乾いている。
茎は丸いというか太い。
だからほんちょっとだけ茎の方が水分が多いわけですよね。
乾燥機を通ってきてるけど、葉と茎では茎の方が若干水分が多い。
上で落ちたちょうどのやつがここへ落ちてぐるっと回っていきます。
この機械には15000Vから20000Vの電圧がかかってます。
全部が落ちているわけではなくて、ちょっと水分が多い方が電気の方へ引っ張られます。
上から落ちた葉がローラーで落ちていくんですけど水分多い方は電気に引っ張られます。
水分多いもので電気に引っ張られてちょっと浮くわけですね。
浮いたやつをこの板で仕分ける。
引っ掛けて仕分けて落としていく。
ちゃんと乾燥具合がいい本茶は、引っ張られずそのまま下に落ちていくんですが、ちょっと水分がある茎は電気に引っ張られて仕分けられていきます。
引っ張られて浮いたやつを板で分けて、別で茎だけ落とす。
それが静電式です。
色彩式木茎分離機
そのようにして静電式でやったあとに色彩式木茎分離機といものを使います。
字で書いてる通り色で分けてるという方式です。
その前の静電式でもそうですけど、大量には流せないもしくは、大量に流すとどこかでお茶が詰まったり、お茶の層が厚くなると、正確にはいかないということもあります。
色彩式はお茶が降ってくるのをセンサーが感知します。
落ちてくる量が多いと重なってると黒い葉と白い茎が重なっていると、白い茎をうまく感知しないということもありますので、静電式と色彩式をうまく使います。
そうすると上手く流れる。
どうすると上手くいくかというと。
茶表面の明るさの差を利用して、茶用と木茎を分離する装置が色彩式木茎分離機です。
静電式木茎分離機と比べて識別能力が高い反面処理能力が大きくありません。
まず静電式を使って、茶の25%量を木茎側に分離し、これをまた色彩式にかけて、茶用と木茎を分離します。
あんまり綺麗に最初のここへ取ってしまおうと思わないで、少々は茎の方へいくやつがお茶の25%くらい。
本来は茎の方へ来たらいけないのですが、そんなことやってたら効率が悪いということです。
本茶の25%くらいは茎の方へ来てもしかたがないとして、まず静電式木茎分離機を通します。
※静電式と色彩式どちらが主流かというと静電式の方みたいです。理由は静電式のほうが安いから。ソースは滋賀県土山のお茶屋さん
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