今回はお茶の風力選別と合組について書いていきます。
篩い分けをした後は風力選別で更に細かいところまで振り分けて
合組まで行きます。
茶の風選(風力選別)
風力選別の略です。
各種茶の発生部分でも、本茶以外のものはデモノと言います。
本当の葉っぱ以外は、茎は茎茶とか粉は粉茶とか。
小さいやつを芽茶ともいいます。
※軽いお茶は、お茶に雑味をもたらしてしまうため、粉茶として使います。
茶の柳とは
選別時にあまりにも大きすぎるやつを柳(やなぎ)と言います。
補足:柳(やなぎ)https://www.wachaclub.com/dictionary/archives/1489
形の大きな番茶や、煎茶の荒茶製造時に出る、形状が大きすぎるもののことを指します。
「柳」とは、番茶の総称でもあります。
番茶には、形の大きなものから小さなものまで様々であるが、小さいものを「芽番(めばん)」と呼びます。
また、形が極端に大きいものを「柳(やなぎ)」を呼ぶことがあります。
「柳」という言葉は、お茶の種類というより使い勝手・用途をさすことも多く、この場合は、「煮出して飲む茶」の意味。
茶の振るい分けということで、振るい目について、網を上から見ると、碁盤をみると言いますか、盤があるんですけど、寸メッシュ。
1寸約3センチの間の振るい目の数ということです。
3センチの間に網の目が10個あるから10号という風に3センチを10で割れば1つの針金の間1辺が3ミリ。
茶の風力選別機
粉の中にはすごい軽いとか薄いとかちょっと本茶が混ざったらまずいなというような軽かったり薄かったり黄色かったりする葉っぱがある場合があります。
それを風力で抜くということなんです。
風力選別機っていう落ちてきたやつを下からの風でやると、
本来入ったらいけないような薄いものや軽いものが遠くへ飛ばされるという方式。
逆に吸うことによって軽いものを別に分けるという2種類があります。
そうやって風力によって、風を送ることによって、本来入ってはいけないような軽いやつ、薄いやつを遠くへ飛ばして選別しているということですね。
風力によって、本来お茶に入ってはいけない軽い葉とかをここで選別するんですね。
最初の方で順序よく上手く平行ぶるいで太さとか廻しぶるいで長さをつくるのに比べます。
後に何回も何回もやってようやく太さと長さが合格したようなやつも全部ひっくるめてこの分離機で分離して製品化させていきます。
荒茶1000キロとかでもほとんどほる部分がないくらい何回も繰り返しているという感じということです。
最後に合組してという感じですね。
茶の合組
選別した各種のお茶については適切に混合します。
お茶屋さんに行くと値段がそれぞれ違ったお茶がありますが、これは合組して色々なお茶が作られているからです。
合組機というのは下記からなっています。
1茶の混合するためのドラム
2茶を投入する
3取り出すためのコンベア
最終工程の合組は、その日に仕上げた本茶や芽茶、また二番仕上げの茶や三番仕上げ茶の混合と、産地や品種、製造法によって異なる味や香り、水色などを調整するために混合します。
合組された茶は、消費者に受け渡ししやすく、保存性を持たせるため、個包装します。
近茶の品質や仕向け先の嗜好に合わせて、茶の投入量や乾燥火入れ温度、分量、所要時間などを計測機器やセンサーを駆使して操作をコンピューターで制御する大型煎茶仕上げ工場が見られます。
食品衛生の観点から、表雑物の混入防止対策と機械設備や工場内の衛生管理に注意を払うなど、環境改善に務めています。
嗜好性や保存性が高められ、消費者の元に販売されます。
こちらの動画が一番わかり易いです。
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