杉山彦三郎とやぶきたについての話。多田元吉もやっぱりすごい!

お茶を勉強するものなら誰もが知っている杉山彦三郎さん。

今回はその杉山彦三郎さんについての話をしていきます。

日本茶インストラクターテキストP44〜45の内容です。

杉山彦三郎とやぶきたについて簡潔にまとめた

杉山彦三郎は静岡県出身の茶研究者。

インド、アッサムに行き紅茶の木を日本に持ち帰った多田元吉にも指導を受け、当時では珍しい茶の品種改良に取り組んだ。

1908年にやぶの北側に育っていた茶樹に優れた性質があることを発見した。

この茶樹は 耐寒性を持ち、味や収量にも多くのメリットが見つかった。

茶の登録品種としては「やぶきた」は6番目。

現在の日本の8割の品種がやぶきたであり、影響力の高さが伺える。

 

200文字ですと全く足りないのでもう少し補足します

当時では珍しい品種改良に取り組む

早・中・晩の区別に加え、良い樹と悪い樹の違いを発見していた杉山彦三郎。この時点で天才ナノは間違いありませんでした。

今では当たり前だった品種改良ですが、当時はそんなことをしている人はほぼいなく杉山彦三郎は変人扱いだったそう。

当時は製造技術重視で、日本茶の伝統は混植によって良い茶が生産されると考えられていましたから、単品種製造を認める者は無く、品種改良に没頭する彦三郎は異端視されていたのです。

 

やぶきたのデメリット

いいことづくめのやぶきたですが、デメリットもあります。

皆やぶきたばかり育てるので日本茶の特徴があまりなくなってしまった。

つまり似たり寄ったりのお茶が製造されてしまっているのが今の日本茶ということになります。

 

茶の品種登録1番目はべにほまれ

杉山彦三郎に茶の技術を教えた多田元吉がインドアッサムから持ってきた品種。

多田系インド導入種実生といわれる。登録年は1953年でやぶきたと同じ。

今でも静岡の丸子というところで多田の紅茶は受け継がれている。

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