日本茶と残留農薬基準を決定する指標ADI(Acceptable Daily Intake)についての話。

日本茶と農薬というのは消費者にとって非常に重要な問題の一つです。

せっかく健康に良いお茶を飲んでいるのにもかかわらず、農薬を一緒に飲んでいると思うとゾッとしてしまう人もいるかと感じます。

今回は残留農薬の基準を決定する指標であるADI(Acceptable Daily Intake)について記述していきます。

日本茶インストラクターテキストI P119〜121にあります。

ADI(Acceptable Daily Intake)を簡潔に

人間が一生の間、毎日その農薬などの化学物質を摂取し続けても健康上何ら悪影響を及ぼさない上限量。

日本語では「一日摂取許容量(mg/kg体重/日)」(ADI: Acceptable許容  Daily日  Intake摂取)です。

計算式ではADI(mg/kg/日) =NOAEL(mg/kg/日) ×1/100(安全係数)

無毒性量(NOAFEL)を安全係数100で除して算出されたものと言う意味。

 

ADIの説明は簡潔ではめっちゃ難しい

これだけでは不足しているのでもう少し情報を付け加えます

 

消費者の農薬と生産者の農薬

農薬にふれる経路は、一般消費者の場合口に含むパターン。

生産者らのように農薬の散布をとおしての場合があります。

消費者側の場合は

微量の農薬を長期にわたって摂取することによる慢性毒性が懸念されています。

後者の場合、短時間に比較的多量の接触または吸入、経皮を伝わる急性毒性にかかわります。

 

 

TMDI  Theoretical Maximum Daily Intake  理論最大一日摂取量

基準値が設定されている作物全てに基準値と同濃度の農薬が残留した食事を食べた場合の農薬摂取量を試算する方法。

理論的な最大摂取量。

 

NOAEL No observable adverse effect level 無毒性量

自分だとよくわからないため引用させていただきました。

WHOなどの国際機関や欧米先進国ではNOELよりもNOAELを採用しており、日本でも最近はNOAELが用いられるようになってきた(一般にNOAEL≧NOELの関係にある)。多くの場合、長期反復投与試験の結果に基づいて、一日許容摂取量(ADI)を算出するが、NOAELが実験から求められるとは限らないので、このような場合には、推計学的手法を使ってNOAELを求める。ベンチマークドースという数理モデルで無毒性量を推計し、NOAELと同等に扱うことが生殖発生毒性の分野ですでに行われている。

なぜADIの安全係数は100なのか

動物と人間の違いを考慮して10倍の安全係数、さらに人間の個人差を考慮して10倍の安全係数をとって100倍となっている。

※奇形性の試験や繁殖試験など 次世代への影響が懸念される場合はさらに3〜10倍の係数をかけて300〜1000の安全係数をとるとのこと。

日本茶インストラクターは漢字も難しいし、横文字も難しい。。。

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