朝宮茶と宇治茶の関係について。朝宮茶の農家1軒あたりの負担は年々増えている。

朝宮茶についての話。これがラストですね。

隣の県に京都という超絶ライバルがいる以上

滋賀県のお茶はどうにかしなければならないのですが、具体的にどういうような悩みや課題があるのかを伺いました。

 

朝宮茶は宇治茶エリア

朝宮のお茶っていうのは宇治茶のエリアに入ってきます。

宇治茶はご存知かもしれませんけども、京都、滋賀、三重、奈良のお茶を、京都の業者さんが仕入れて、売れば 宇治茶になっております。

地形的にもこの辺はやっぱり香りが良いお茶がとれるっていうことになりまして、

昔から京都の方にお茶が出ていくっていう傾向にありまして、現在もそれは変わっていないです。

朝宮茶はなぜ有名じゃない?

なぜ有名じゃないかっていう話の続きになってしまうんですけれども、

それを京都のお茶なのか滋賀県のお茶なのか。

そういうふうな流れで、あまり地元の方で作られている方と、もしくは京都のほうにっていうふうになってしまって。

あまり朝宮という名前が出てこないんですね。

なので、お茶屋さんからすれば、ああ朝宮のお茶かとなるんですけども、消費者の方からすればどこ?っていうふうになっているのが現状のようです。

今の所はやっぱりブランド化とかいうのもありますので、朝宮の地域でもやっぱり今飲んで頂いてるお茶、とても良いお茶だと自負してるんですけれど。

こういうお茶が世に出回っていって、なんとかブランド化をしていけたらという形で考えているそうです。

 

朝宮茶の栽培面積

今の栽培面積なんですけども、昔は100軒ほどのお茶農家がいました。

この農家で120町、150町のお茶の面積を管理していたんですけども、やっぱり高齢化だったり、人手も足りないというのもありまして、年々生産農家の数は少し減っています。

昔の例で言いますとね、1985年は107町を92の農家で管理してました。

今は大体100町の面積を37軒で管理してます。

概算すれば一人あたりの面積がだいぶ増えてるっていうのは理解できると思います。

そして朝宮の特徴と言いますと、今のこの一人あたりの面積が増えるっていうことは、1日24時間という労働ですよね、どんだけ頑張っても24時間、増えません。

お茶の収穫に関しても、やっぱり時期があります。

なので、一人あたりの生産量が増えるにつれまして、

朝宮は太陽の光をそのまま浴びて、かぶせ茶をあまりしない地域でもあったんですけれども、生産量が増えるとやっぱり面積が増える。

面積が増えると収穫も刈り遅れっていうのがおきてくる。

それを防ぐためにっていうのもあるんですけれども、最近ではかぶせ茶をする方も少しずつ増えてきてます。

(被せて 収穫を遅らせるという意味だと認識しました。)

朝宮はとても寒い地域でありますので、やぶきたより早く芽が出てくるお茶っていうのはなかなか向かないと言われていました。

なので最近では、やぶきたよりも少し遅めの品種を植えて、かぶせ茶を作ったりだとか。という農家さんも増えているとのことです。

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