茶商と語ろうで全国の茶商さんと話してきました。

全国の茶商さんと話せる機会があったので、メモとして残しておきます。

超ざっくりです。メモを元に起こしたので若干日本語がおかしいかも知れませんが、ご了承ください。

静岡県 島田市伊久美 斎藤安彦氏

2月1日に寒茶のイベント。葉っぱをだべることが出来る。ポテトチップのようらしい。

ザグソウという超高級ホテルでお茶を出している。香駿のワインボトル。

草刈場が多いと茶草場農法で最高位がもらえるらしい。世界農業遺産は一年に一回だけ狩ることが出来る。

掛川と島田は山で分かれている。

カケガワフキバッタ→ 掛川市に先に登録されたらしい。

島田市と掛川市は仲悪いのか?

そういうえば、川根町と掛川市もあまり仲は良くなさそうである。と言うことで隣の県、隣の市とは仲悪い傾向にあるのか?

チャフロサイド

チャフロサイドというカテキンの一種が茶から見つかってそれを主とした商品開発をしている。

オーナーさんは1980年代から中国に行って茶の勉強をしていた。

チャフロサイドを増やす目的として火入れの調節をしたお茶を作った。

からべにという品種

からべには 中国から持ってきた品種を元にしている。

やぶきたの血が入っていないためやぶきた感が全くない。緑茶には向かない。

茶葉炭

茶葉をカリカリにしたもの。

植物の焦げは発がん性がないとのこと。

茎を食べることができる。サクサクで美味しかったです。あと甘い。

黒いパスタとして応用することができるそうです。

 

宮崎県五ヶ瀬・五ヶ瀬緑製茶 興梠洋一氏

興梠さんは宮崎県の重鎮とのこと。

5hもの茶畑を管理しているそうです。

釜炒りの 2018年の第72回品評会2等

九州の本場の釜炒り茶はやはり好きです。

手摘み在来種

びっくりしたのが、手で炒るらしい?です。

やぶきた烏龍茶

これがメチャクチャ美味しかった。香りは忘れましたが、私の好きな香りです。

ので買ってしまいました。

とにかく香りがよくて味もしつこくなくて やぶきたのイメージがまた変わったお茶でした。

焙煎茶

ほうじ茶ですね。

 

炒り香 釜香 火入香

釜炒り茶は3つの香りがつくということで、炒り香 釜香 火入香です。

僕も勘違いしていました。釜炒り茶は釜香がメインだと思っていましたが、実際は

 

炒り香 生葉を殺青する時の香り

釜香  釜で乾燥させる時の香り

火入香 火入れする時の香り

 

インストラクターは楽しさを伝えるのが仕事

という言葉を聞きました。それは興梠さんがお茶だけではなく、スキーのインストラクターもやっているということで

二足の面を持っているからだそうです。

 

静岡県牧之原市 駄農園 高塚貞夫氏

ふじかおり(藤枝かおり)の飲み比べをしました。

ふじかおり釜炒り

手摘みで半日で2.5kg程度。二煎目のがいい香りがする。

ふじかおり特蒸し

ハサミでかる。蒸す時間は130秒くらい。

精揉をしない。思ったよりも粉っぽくない。綺麗な形です。

深蒸しでも香りが残りやすいのがふじかおりの特徴。

ふじかおり紅茶

手摘みで半日で2.5kg程度。午後から萎凋する。1年で5〜10kg程度しか取れない。

これもめっちゃ美味しかった。香りが甘酒のような香り。

ので買いました。

60kgラインだから小回りがきく

工場自体がそこまで大型ではないので、工程の変更が効きやすい。

だから計画生産のような形にしなくて済むので、ある程度柔軟にお茶を作ることができる。

最適な摘採機を逃さないで加工まで持っていくことができる。

森園先生とふじかおりの話

森1号 2号 3号という品種があり、

森3号がふじかおり。

やぶきたと印雑131の交配。

森園先生の森をとったとのこと。

 

私自身ふじかおりを飲むのが初めてだったので、これはいい意味でよかったのかも知れません。

あとで別のブースで飲んだら確かにとても渋かった。

 

岐阜県白川村 茶蔵園 田口雅士氏

田口さんとは実はお会いしたことがありましたので、久々の再会でした。

色々とありがとうございました。

90%以上がやぶきた。

林業、トマト、兼業農家が多い。野菜が美味しい(寒暖差が激しい)

茶は50〜60年選手が多い。収量が減りやすい。

白川は霜がよく出るが、今年は氷害というものが出てしまい芽が伸びない事象が発生。

白川茶荒茶

一晩萎凋させる。萎凋香が進みすぎると欠陥茶のようになってしまうから難しい。

白川茶萎凋煎茶

荒茶に火入れしたもの。

旨味が増す。二煎目のが香る。火入れが難しい。年に数回しかできないから試行錯誤しながら進める。

最近香り緑茶というものが流行っていますが、白川は特にブームに乗ったということではなく。

もともとのお茶が萎凋茶だということ。

 

白川ほうじ茶

20回くらいほうろく使って行ってきたとのこと。

火入れの強弱により香りが変わる。

強いと香らなくなる。

弱いと香るらしい。

白川茶在来種 大門茶

白川町のお茶発祥の地に生えている在来種を摘んだもの。

純粋に在来種と思えないほど美味しい。

近年ビンテージとして残してあるとのこと。

2017〜2019年度バージョンがあるのでプレミア価格も夢じゃない?

 

僕は白川のお茶は結構好きです。

理由はしつこくなくて、香りが良いから。

とりあえず、しつこくないお茶が好きなんだというのはわかった。

熊本県 益城町 お茶の富澤 Green tea Lab 富澤 堅仁氏

熊本は茶の消費地。

熊本玉露

玉露だけど、玉緑茶の製法。26日間の遮光。

品種はやぶきた。

40度3分。

熊本震災の際に離農された農家さんから茶畑を引き継いで玉露を作った。

甘い香りでのりの臭さがそこまでない。

有機肥料50%

やぶきた萎凋

28時間萎凋、旨味がかなり強い。香りよりも旨味重視。

かぶせ茶おくゆたか

八女で修行した際のかぶせ茶がとても美味しかったらしい。

16日間遮光。

熱湯のが美味しかった。

 

全体的に味が濃い。濃厚というのが共通点でした。

あと自分の使用する茶器の説明をできるようにしておこうと個人的に感じました。

 

東京都 谷中・青鶴茶舗 フローランヴェーグ氏

フランス人初の日本茶インストラクターということで、実際に話すことができました。

日本語ペラペラで凄かったです。あと滅茶苦茶お茶詳しい。

印雑131

マニプル10号 印雑 日本とインドのハーフ。

渋みがかなり多い。けど飲めなくはない。苦いのが苦手な人はダメかも。

 

ふじかおり

やぶきたと印雑の交配。

確かに香りが良いけど渋い。

こんどう早生

静岡で一番早い品種。早生だけど熟成したらまた旨味と香りが程よく混ざる。

本山やまかい

やまかいは嫌われ者。年によって量が変わる。

静7132 まちこ

静7166 やまかい

静7111 くらさわ

和束やまかい

和束では珍しく被せていない。若くて青い感じ。ややラズベリー感。

宮崎 やまなみ煎茶

独特の香り。海外のお菓子のような香り??初めて飲む味。

宮崎 やまなみ釜炒り

旨味があまりなく、香りは○

 

長崎県の彼杵茶だけ時間がなくて飲めませんでした。

全国のお茶を飲む機会というのはなかなかないので、一応経験値としてはいいのではないでしょうか。

 

東京はお客さんもたくさんくるし、やっぱりレベル高いとジンジンに感じました。

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