長崎の紅茶専門店 紅と香のオーナーさんがリアルで茶柱倶楽部の主人公 伊井田鈴だった話。
長崎相談会へ行った時にお茶の話をしたところ、
市内に凄い人がいるからお店に寄ってみると良いとアドバイスを受け足を運んでみました。
長崎紅茶専門店 紅と香のオーナー本田さなえさん
初見だと場所が見つけにくいですが、お店の前に看板があります。
グラバー園 を超えた先にある 古民家を改造した場所に紅と香はあります。
事前予約が必要なので忘れずに。
紅と香のオーナー 本田さんが出迎えてくれました。
たまに出る長崎弁が素敵です。(→ 好きな方言 九州>関西>静岡>名古屋 です。)
本田さんの茶に対するボキャブラリーが茶柱倶楽部の主人公伊井田鈴
お茶に対しての言語化というのはなかなか難しいです。
なぜ難しいか自分なりに考えてみたのですが、これはズバリ五感を使うからだと思います。
五感を使う作業というのは学校教育ではほとんど習いません。
そして、それを表現する機会というのはほぼほぼありません。そして教えてくれる人もいません。
やるとしたら小説家?漫画家?作詞家?料理人などの職業の人たちになるのかな。
なので、そんな少数派の人たちに対して大多数の現代の人たちはおそらく五感が鈍っているのかもしれません。
(特に私みたいにパソコンカタカタやっているとだいぶん弱って行くので。)
パッケージが可愛いだけのお茶や見た目が綺麗なタ●オカが売れてしまうのも視覚に頼っているからかもしれません。
だからきっとインスタやyoutubeが流行るんだろう。
僕自身弱った 五感を鍛えるために、ちょこちょこよく分からない国へ行くようにしています。
これは行ったことのない国で切羽詰まることで五感が鍛えられるということを直感的に信じているし、実際に少しは強くなっているなと感じているからです。
勘や感覚の鋭敏さというのは旅で培ったスキルなのかもしれません。
茶柱倶楽部を読破した後にちょうど長崎に行くことになりまして、
本田さん及び大浦慶さんにお会いできたのは偶然の一致でした。
https://twitter.com/ayu1121neko/status/1074975131380772864
一つ一つの紅茶に対しての評価が茶柱倶楽部の主人公伊井田鈴そっくりで私は驚きました。
リアルでこんな人いるのかと。(会えば分かる)
紅茶に対する熱意と情熱がすごい
茶に対する姿勢が真面目でかつ熱意が圧倒的
茶に対する姿勢というのが、話していてとても圧倒されました。
まず安全。というのは私と通じるものがありました。
安全で健康で、悲しむ人が少ないものを提供したいというのは綺麗事かもしれませんが、お茶なのかと私も感じています。
紅茶のテイスティングのスキルが凄い
全部で5種類の紅茶の飲み比べをしました。
基本は日本茶に通じます。
水色、茶殻、香気、滋味 これを比べます。
味と香りを分ける。
香りは3段階にわける。ファースト、ミドル、ラスト。香りが口に入った瞬間か、喉を通る前か、喉を通った後か。
味は2段階に分ける。
→この辺の詳しい話はあとでまたまとめます。
僕は正直テイスティングが苦手です。
と思っていたのですが、苦手ではなく知らないだけなのかもしれません。
ここまで詳しく教えてもらったのは初めてでした。
日本人は味音痴になっている?
ある神戸の老舗の紅茶屋のおじいさんに聞いた話だと、リ●トンが日本に来た時に最も粗悪なお茶を入れてきたそうです。
しかしながら、日本人はその粗悪なお茶を美味い美味いと大量に飲み始めた。そして瞬く間にリ●トンが流行る。
そして今に至る。 日本人は味が分かっているように見えて実はわかってない?もちろん私も含めて。
前世は茶の木か大浦慶?
本田さんの圧倒的な熱意にただ黙ってウンウン頷いていただけの私です。
きっと前世は大浦慶さんか、茶の木だったのかもしれません。
ちなみに大浦慶さんは一般的にはほとんど知られていませんが、茶業界ではスーパー凄い人です。
日本で一番初めに茶の輸出を行った人です。
日本茶インストラクターの試験にも出てきました。(その問題で大浦慶さんと多田元吉さんも出てきた)
私も多田元吉さんについて調べまくって本にも書いていないようなことまで話したら、
ご家族の方ですか??と 他のインストラクターの人たちに突っ込まれたので、そんな気持ちはよくわかりました。
でも大浦慶さんと多田元吉さんを比べたくはないんだけど、多田元吉さんの扱われ方がやっぱり粗末になりすぎていて私は残念だった。というより長崎市内がすごく観光客に対して丁寧な感じはしました。
魅力はあると思うのに、若者の流出は全国NO1ということで私は長崎に命を預けます。
私ももっとお茶について詳しくなりたいと思った日
たぶん同年代?でしかも女性でここまでお茶のことが詳しい方は初めてお会いしました。
女性でやばいと感じたのは、四国のボスのKさんと茶業研究所のI先生。
人に教えるという力は全国でもトップレベルだと思います。
正直ビビりました。日本茶インストラクターの人たちでもここまで凄い人は極々少数だと感じたからです。
普通は趣味程度をプラプラとやるか、途中で辞めてしまいます。
あと現場を知っているというのが強いと感じました。
おそらくティーインストラクターと名乗る人の多くは現場を知らないので。
汗かいて泥まみれになれ。
もちろん茶を楽しむという面は重要ですが、プロというのはこういう人のことを言うんだなと。
本田さんありがとうございました。
紅茶好きなのですが、紅茶もテイスティングでは味と香りを分けるのですね。
香水のようにファースト、ミドル、ラストと分けるのも初めて知りました。
私もいろいろ紅茶を持っているのでやってみたいです。
コメントありがとうございます。
そうです。お茶には約600種類の香り成分があると分析されておりまして、要は天然の香料になります。
お茶を使った香水もありますのでそれもどういう特徴があるか見てみると新たな発見があるかもしれせんね。
僕自身もこのコメントにはとても参考になりました。