和紅茶、地紅茶、国産紅茶の飲み比べと英語表現について教えてもらいました。

将来のためにも英語でのお茶の表現を知っておいた方が良いかなと思いまして、

和紅茶についての英語表記のワークショップがありましたので勉強してみることにしました。

これがかなりためになりました。英語という面だけでなく、テイスティング全般に役に立つ。

言語化という点で日本茶とまた違う感じでした。

 

https://lunatrip.jp/archives/5440

 

和紅茶の基礎

2019年時点で45都府県と769箇所で作られている(統計上なので実際はもう少し誤差があるかも)

和紅茶=国産紅茶=地紅茶というのが成り立つが

世界的にみると地紅茶というのはより国際的な表現になるとのこと。

だから海外では地紅茶 locally grown teaというのが適切とのこと。

 

英語と紅茶の話

101→ ワンオーワン :入門 基礎という意味

和紅茶:Japanese black tea  → ブラックティーが紅茶なのでジャパニーズをつければ日本の紅茶 国産紅茶=和紅茶となる。

茶葉:dry leaf

茶殻:wet leafまたはinfused leaf    infuseは抽出とか注ぐとか。

茶液:liquor  リキュールは通常強いお酒という意味だけど、料理だと意味が違ってくるらしい。

 

 

和紅茶の外観 appearance of liquior についてのお茶用語

詳しくはこちらの三井農林のサイトが超詳しい。

和紅茶の水色 水の色

reddish-brown(copper):赤褐色(銅)

yellowish-brown(amber):黄褐色(アンバー) 在来種とかこんな感じの色です。

reddish-orange:赤みがかったオレンジ

greenish-yellow:黄緑系  ダージリンのファーストフラッシュ系である。発酵度合いが低い紅茶。

golden-orange:ゴールデンオレンジ

dark red:暗赤色

 

deep red:深紅 深紅はガーネットと同じ色かな。

色見本見たらもっとたくさんの色がわかるかもしれません。

そういう面では色の勉強をしておくことは間接的にお茶を説明するときに役に立つ可能性があります。

 

和紅茶の透明性と明るさ

clear → 透明感

cloudy → 曇った 濁った感じ

bright → これは緑茶と同じパターンでした。

misty ミスティー → これもクラウディーに近い感じかな。

 

Flavour 風味について

風味とは何か?

風味= 香り aroma + 味 taste で表現されるとのこと

参考は三井農林株式会社のサイトにあるとのこと

 

和紅茶の香り aroma

和紅茶の香りの表現がなかなか勉強になる

1 green         青臭みがない新鮮な緑  若草 青葉  枝豆 春菊  枝豆はエダマミーというらしい。   グラッシー 草のようとは違う。

2 woody     植物の茎や根の感じ。 紅茶の在来種によくある ごぼう感はこれに当たる。 生木だったり樹皮もこれに当たる。

 

3 dry      枯れた感じ。 藁や落ち葉、かみ、木くずなど。 一般的にはあまり感じることのない感覚だと思う。

4 flowery    いわゆる茶の化学で出てきた奴ら。インドールとかゲラニオール系。 鈴蘭、薔薇、ジャスミン、ラン、スミレなどがこれに当たる。おそらく最もポピュラーな表現方法。

 

5-1 fruity fresh fruit   フレッシュフルーツなので、爽やかな柑橘系。

 

5-2 processed fruit  加工果物という意味。 つまりドライフルーツとか熟成したフルーツ。ワイン、レーズン、ドライイチジク。

合わせて、加熱加工した果物。 マーマレード、ラズベリージャム。 ここまで行くとテキストに載っていない。 多分香りの化学でこういう香りもあるのでしょうが、載せていないのか?ここまで考えていないのか?よくわかりません。少なくても日本茶インストラクターの範囲ではここまで出てきません。

 

6 sweet 甘さを思わせるスイート系です。バニラ、綿のお菓子。スイートポテト、黒砂糖、はちみつ  紅茶だとあまり感じられない。だけど裏を返すと、砂糖や、はちみつなど甘いものを入れても紅茶が美味しいのはこの理由が当てはまるからだと感じました。

7 roast  ロースト系  全く聞きなれない言葉ですが、 ココア、アーモンド、カラメル、ビスケット、燻製など

ちなみに燻製の紅茶もありましたので、そのお話もあとで。

 

8 spicy   スパイシー  いわゆるマニアックな調味料系。 ナツメグ、グローブ、シナモン、桜の葉っぱ  正露丸など。これをみると料理ができる人は紅茶にも有利だと感じる。

9 cool    涼やかな感じ。湿布やミントの香り。クールな感覚。これも感じることができる。

 

和紅茶の味 Taste

sweetness  甘味

sourness   酸味  サワーの酸味は良い意味で使われないとのこと。 良い意味の酸っぱさはtangyという単語を使うとのこと。

saltiness 塩味

bitterness 苦味

savoury taste 旨み アメリカ英語とのこと

 

和紅茶の口当たりについてTexture /  mouthfeel

手触りともいうそう。

smooth:なめらか

round: まろやか

mild:マイルド

gentle:優しい

light:明るい

thick:厚い

thin:薄い ペラペラ

silky :シルキー

velvety:舌触りのよい

coarse:ザラザラ

dry:乾燥した。

 

口触りのなかに 渋みは含まれないそうです。ちなみに渋みはastringencyという単語です。

 

和紅茶の余韻 Aftertaste / finish

short       :短い

medhium:普通

long  : 長い

strong : 強い

weak  :弱い

これは紅と香の本田さんに教えてもらった、理論と同じだと思う。

これが口に入った瞬間なのか、舌に来た時か、喉に入ったあとなのか。これで分けることができると。

 

和紅茶の品種でまずは分類してみる。

まずは品種を知るところからということです。

海外の紅茶はこういう概念がないっぽい。→ 吉田先生の話より

旨みに特化した品種

やぶきた さやまみどり  おくみどりなど

特徴としては渋みが少ない。まろやかな甘み。旨みを伴う優しさ。重くなく香りもマイルド。

香りに特化した品種

いずみ 香春 静7132 そうふ ふじかおりなど

花の香りやフルーティーっぽさを出している。

 

紅茶系品種

べにほまれ  べにふうき べにひかり べにあかりなど

より紅茶っぽい感じがある。芳香を強くしたり、強めの匂いにもできる。

 

 

和紅茶の飲み比べを英語でしてみることに

これらのことを踏まえて以下の三つの紅茶について英語で比べてみることにした。

和紅茶 やぶきた、いずみ、べにふうきの3種

1やぶきた紅茶

外観  黄金 golden-orange

香り  ごぼう woody

口当たり  やや渋い

余韻   長い long

その他    口で感じて舌に行く

 

2いずみの紅茶

外観  赤みがかったオレンジ reddish-orange

香り  ジャスミン flowery  ミント cool  甘い感じお酒  sweet

口当たり  まろやか round

余韻       短い short

その他   舌で感じて喉に行く

 

3べにふうきの紅茶

外観    赤みがかったオレンジ reddish-orange    ただし、いずみより色が薄い。

香り    甘い sweet  花の香り flowery

口当たり       mild:マイルド

余韻    midium 通常

その他         舌で感じる。

 

紅茶を勉強することで日本茶への応用が効くことがわかった内容でした。

とても勉強になりました。

 

3 COMMENTS

keiko

和紅茶というとなかなか聞きなれないような感じですがそういった言い方があるのか、というのが一番感じたことです。特に、渋味など一つ一つの単語が難しくて私がもしお茶について外国人に説明するとしたらとんちんかんになるよな、と感じました。奥深かったです。まだまだ知らないことだらけでお茶の世界が広がった気がします…

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ひろたか

コメントありがとうございます。和紅茶と表現するといまいちピンとこないので、国産紅茶と表現するとわかりやすいかもしれません。
海外の人にも日本の紅茶は好まれているということなので、一つでも思い出していただけたら幸いです。

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はな

こちらページで紹介されている知識があれば、海外製のお茶を購入する際にもおおよその内容が分かるので、とても参考になります。
ありがとうございます!

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