日本茶アドバイザーのインストラクション技術ということで校長先生から直々に指導をいただきました。
日本茶アドバイザーをやる上でお客さんに伝えることをしないといけない。
そのときに仕えるテクニック等について教えていただきましたのでまとめていきます。
日本茶アドバイザーも日本茶インストラクターも名前は違いますけども、
日本茶の楽しさを伝えるということにおいては、全く同じだという風に考えていただければなということです。
今すでに歴史ですとか、栽培ですとか化学ですとか鑑定技術とか、色々日本茶にまつわることを勉強してきました。
今回の講義では日本茶だけに関することではなくて、私達が生活の中で人とのつながりの中で応用できるっていうのがたくさんあるものになります。
日本茶インストラクター協会校長先生の話。多分20年くらい前
校長先生のお話を伺いましたのでまとめました。素直にいい話でした。
その頃お茶を勉強するというこういったスクールとか体系だった勉強する機会が全くありませんでした。
取引先の家の製茶問屋さんに2週間くらいちょっと勉強をさせてもらいに行ったりそういうことはしました。
校長先生自体、お茶屋さんを継ぐために東京から戻ってきたそうです。
当時はお茶に関する本とかいろいろその頃売ってましたけど、そういうのを買ってきて自分なりに勉強するというそんな感じのことで、はっきり言って素人に毛が生えたようなものでしばらく商売をやっていたそうです。
ただみんな僕みたいに若い感じで結構お茶の試験場とか研修場とかそういったものに行っていた人もあります。
そういったところにちゃんと2年間くらい入ってですね、勉強している人も見えるんですけども、自分の場合そういった機会が全然なかったものですから、やりながらという感じですけども。
何年か経った頃にちょうどこの日本茶インストラクター制度というものがスタートしまして、それは業界の新聞のちっちゃい記事で読みました。
いくらかお金を払って、テキストを買って試験を受けて合格すれば、めでたく日本茶インストラクターになれるという甘い誘いがあって。
→笑
それについつい乗ってしまったということなんですが、ただそこで初めてお茶についてですね、いろんな方面から知識を体系的に得ることができました。
それが自分にとっても何度もやってるわけなんですけども、財産になったかなという風に思っております。
なので今日皆さんが今回のスクールで勉強されるというのは、以前はありえなかったことなんですよね。
なので本来皆さんがお茶が好きだから美味しく飲みたいからというようなこととか、そういったようなことで参加されている方が多いんではないかなと思います。
ですがせっかく得た知識なので、ぜひそれを自分の中で終わらずに人に伝えて欲しいなと思います。
補足:いまインストラクター協会の人たちが教えてくれるからこそ整った環境で勉強できている。昔はそもそもお茶の勉強を気軽にする場所はなかった。
インストラクションの目的と技術とは
日本茶アドバイザーの皆さんに求められる知識というのは3つあります。
お茶に関する基礎知識
歴史、栽培製造、茶の利用、茶業のあらまし、化学、茶のいれ方、健康化学。
お茶の鑑定審査についての知識。
茶の種類の見分け方。茶期の見分け方。品質の審査方法などです。
インストラクションに関する知識
人に伝えるインストラクション技術というこの三つが日本茶アドバイザーに求められるということになります。
日本茶アドバイザーによるアドバイスの目的。
これはいろんなケースがあります。
また後で出てきますけども、我々がインストラクター協会が、
例えばグループでですね、何か授業を行うときに参加していただいてやっていただくこともあります。
あと皆さんが自分たちで自分の仲間とか知り合いとかにお茶について説明をする機会もあると感じます。
テーマを理解するところから
そういった時に共通する目的としては、まずその日のテーマとか内容を理解するということから始まります。
補足:年齢層や職種別や集まる性別によって知識レベルや求めている物がぜんぜん違うからです。
いろいろ説明した内容について質問等が出た際にはなるべくその場で説明していただくというようなこと。
アドバイスした後に人を行動に移させる能力
それからアドバイスをした後にですね、その内容を自分で生活の中とかで活かしていきたい。
そこで話を聞いただけじゃなくて実際にお茶の美味しい淹れ方を知ることで、
自分でそういう淹れ方でやってみようかなというような気持ちにさせるということです。
※つまり営業センスということになる。
それから、さらにそのお茶に関してもっと詳しく知りたいなということが起きてくると思います。
そういったことについて積極的に知りたいというような気持ちになっていただくということ。
それからさらに日本茶をより好きになってもらって、行動していただこうという風に思っております。
日本茶アドバイザーの資格をとってみたいなと思わせる能力
さらにはですね、日本茶アドバイザーで日本茶インストラクターという人にいろいろ話を聞いたら、自分もああいった形でやってみたいな、資格ってどうやって取るのかなという風な興味を持ってもらう。
これも立派な目的なのではないかなと感じます。
日本茶アドバイザーの活動について
一般消費者への活動
日本茶アドバイザーの活躍の場面ということになりますが、一番多いのは、一般消費者への指導や受験ということで、この資格を取ってお茶の販売とかあるいは、日本茶のカフェとかそういったところに就職をされた方も結構多いです。
そういった時に向かい合ってお客様に対して色んなお茶についての説明とか、そういったことをしていただくということもあります。
友人知人とのティーパーティー
それからお仲間でですね、ティーパーティーをする場合にですね。
自分はその日本茶に対してこういった資格を持っているんだということで、集まった人にお茶の良さ、楽しさ、それからお茶の扱い方を説明するという場面も考えられます。
研修会や講演会のアシスタント
それから日本茶インストラクターが例えば、研修会・講習会を行うときのアシスタントというようなこともあります。
また経験がどうしても必要なんですけど、
経験を積んでいただければ日本茶アドバイザーの方も講師としていろんな場面で活躍していただくということもできるというようなことであります。
実際にちょっと我々がこれまで活動したスライドがありますので。
静岡でお茶祭りがあったんですね。
こういったテントの下で6、7人で座っていただいて実際にお茶を淹れるというのを体験していただくということで話をしました。
この時は茶器セットをそれぞれのテーブルにセットして実際に講師が説明して、お客さんにやってもらうというようなことをやりました。
これはどっかの部屋なんですけども、静岡の方から喫茶ラク塾というイベントがありまして、色んな茶器とかテーブルクロスとか。
そういったものをアレンジしてお茶席を作るというような機会がありました。
そういったので講師のアシスタントをしたということでございます。
以前にふるさと農林フェアというものがあったんですけど、そこでこういったコの字型の席を作りまして、日本茶パーティーをやりました。
お客さんにいくつかの種類のお茶を一つ選んでいただいて、それを目の前で淹れて差し上げるというようなことで席料を少し頂いて、行いました。
あとは地元の小さなお祭りかなんかで、
外に向かったところで来たお客さんにお茶を淹れて召し上がっていただくというようなとこですね。
あとは11月にポートメッセ名古屋などでメッセ名古屋というのがあります。
これは何年も毎年やっている名古屋の商工会議所が主催するイベントです。
皆さんも行かれたことがある方もいらっしゃると思うんですけど、そちらに昨年初めてブース出店しまして、実際に急須はインストラクターが淹れます。
お客さんにお茶を淹れるところを見ていただいて、召し上がっていただくというような形でございました。
我々がインストラクションしているのは、ベテランの人で、この人は前回栽培の話をしたんですけど、こちらの方は去年のアドバイザースクールの卒業生の方。
ちょうど一年前に同じ会場でスクールを受けられる資格を取られた方なんですけども、すぐに即戦力でこういった形で活動に参加していただきました。
日本茶インストラクター協会と各支部の話
結構東海ブロック、それから各県支部でこういう機会はあります。
なかなか最初から行かないと、行きにくくなってしますので、ぜひこういった機会に声がかかったら、参加されると良いのではないかと思います。
今ちょうどブロックとか支部の話をしましたけど、今回皆さんがアドバイザーの資格を取られて自動的に協会の会員になられるわけではないんですね。
日本茶インストラクター協会というのは、その団体に加入するか加入しないかというのは皆さんの個人の判断になります。
入会する場合は入会金と年会費がかかるので、それは皆さんの方で決めていただければと思うんですけども。
もしそういった会に入会して頂いたらそれぞれ各皆さんのお住まいの住所の支部に入っていただくことになります。
愛知県だったら愛知県支部。
三重県だったら三重県支部で、岐阜県だったら岐阜県支部という風な形になります。
その3つの支部が合わさったから東海ブロックとなっておりまして、ぜひそういった機会で皆さんとお目にかかるのを楽しみにしていますし。
そういった活動に参加して初めて、アドバイザーという資格が活きてくるのではないかなと思います。
コメントを残す