紅茶の香りの名前と世界3大紅茶との関係の話。

紅茶は緑茶と比較して旨みよりも香りを重視した飲み物です。

昔の紅茶は、あまり発酵性がよくなく、香りも良くなかった。

ですが、最近の物は発酵性も改善されてきて非常に香り変わってきます。

紅茶を飲むときに皆さん、感じることができますという話。

茶のゲラニオールと日本種、中国種の関係

日本種とか中国種はね、重たい香りがします。

それは、ゲラニオールっていう成分が多いです。

バラ用の温かな花と書くんですが、バラの香りって重たいでしょう?

それに比べてね、セイロンやインドで作るようなアッサム種で作ったようなスズラン用のリナロールです。

非常に軽やかな花なんです。スッと立つような香りがします。

その違いがありますので、日本のそのやぶきたがいくらね、アッサム種の例えば、セイロン紅茶を真似しようとしても、なかなかできないいうことがあります。

 

世界の3大紅茶はゲラニオールの香り

セイロンの紅茶はウバがあります。

世界の3大紅茶は、ウバとダージリンとキーマンなんですけども、それは中国種で作られている品種なんです。

ダージリンも中国から種を持ってきている。

ダージリンの山の中にまく。行って、1,500m以上のところですけど、そこに種を植えて、そっから紅茶を作ってくる。

なぜならば標高が高く、気温が低いのでアッサム種だと育たない。

 

ですので、世界の3大紅茶の大部分がですね。

ゲラニオールの香りがするようなものが中心なんですよ。

リナロールっていうのは香りが強いんですけど、あとから入ってきたものであまり強くないですよ。

世界的には。

和紅茶は美味しくない?

日本から作った紅茶ももっと品質をよくしていけば、

世界に対抗できるんじゃないかというふうなことで考えられる素質は持っているっていうですね。

ただしですね、日本の育成した品種っていうのはですね、タンニン含有量が高い。

発酵しない、色が良くないので、このように高くないのですが、アミノ酸がですね、若干低いっていうふうなことがあります。

なかなか低くなりにくいいうふうなこともあります。

そのために、どうしても香りがね、インド系の重たい香りになるんですが、その香りが強くなって、スッキリとした香りになっていかない。

という特徴が出てしまう。

インド―ルとかゲラニオール・リナロールという香り成分については紅茶ではバンバン出てくるので押さえておくようにしましょう。

和紅茶とペットボトルと文化

そんな中でですね、いわゆる紅茶っていうのは
本当は日本の中に文化として成立するかどうかっていう非常に大きなテーマが言えるだろう
と思っていて

日本人ですから、ここに書いてあるように紅茶文化もあるんだっていうね。

文化となる。いうふうな、コーヒーはたぶん文化になるでしょうね。

ペットボトルは文化になるのか?

それはわかりませんが、日本には紅茶文化はあると仮定します。

その理由について

明治時代は紅茶を作ってました。輸出品の国民が日本人が飲むための物。

ところが、大正とか明治とか昭和の時代に入ると輸入紅茶の代替品として、新進的な方々。

西洋の物はあんなうまそうなものがあるぞと、西洋はみんなあれを飲んでいるんだっていうことで真似して飲み始めるんですね。

コーヒーとかも当時はそうなんですけど、紅茶を真似して飲み始める。

だから、日本のそうした紅茶もね。

そうして、真似してね、輸入紅茶じゃなくて、日本の国産紅茶を大々的に普及させたいということで。

ところが、昭和46年(1971年)に自由化になってしまう。

そうすると、日本で作った紅茶は、値段が高くなってドット太刀打ちできなくなってしまう。

いうことでですね、崩壊してしまうんですね。

日本から紅茶が消えるんです。国産の紅茶が。

平成になってから残された紅茶だけがまだ残っているけど、緑茶で作っていて渋くて飲めない。

こういうことから和紅茶が美味しくない。

という人も出てきた要因ではないかと考えられます。

二番茶が渋いやつが売れない時に、もう一回多様化しているから紅茶を作ってみようかということで、対策で、いまの紅茶のもとなんですね。

そして、現在それが和紅茶と呼ばれる文化を引き起こして、いわゆる、この地産地消というものがですね。国産紅茶、和紅茶というブームを起こす可能性があります。

 

元々は多田元吉が静岡の丸子で茶の栽培をしてそこからインドに行き、紅茶の発展が広がりました。

日本茶の品種のルーツも辿ると紅茶ということになります。

そういう面でも和紅茶の持つポテンシャルというのは非常に高いものではないでしょうか。

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